断食明けのイードの日付をめぐって今年もイスラーム教徒が分裂
2008年10月01日付 Al-Ahram 紙

■ 今年もイードの日付をめぐってイスラーム教徒が分裂

2008年10月01日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

世界各国で数百万人のイスラーム教徒が昨日、神聖なイード・アル=フィトル〔=断食月明けの祭り〕を祝った。例年通り、この重要な宗教行事の日付について、様々な観測方法によるシャワール月の新月の観測や天文学的な計算をめぐり、イスラーム教徒の意見が分かれた。多くの協議や会議が行われたが、この問題に関する共通見解に至ることはなかった。

アラブ諸国もこの行事をめぐって意見が分かれ、リビア、サウジアラビア、UAE、パレスチナ、レバノン、イエメン、バハレーン、カタール、クウェイト、ヨルダンは昨日にイードを祝ったが、エジプト、モロッコ、アルジェリア、チュニジア、オマーンは今日、イードを祝う。イードの日付がこれらの国々の正式な部局でそれぞれ決定されているとは奇妙な事態である。

アラブがイードを祝う日付で意見が分かれたのと同様に、アメリカのイスラーム教徒の意見も分かれた。彼らの多くはサウジアラビアでの新月観測の宣言に従い、昨日イードを祝ったが、その他の人々は北米で最も宗教的権威のある北米イスラーム法評議会が採用した科学的・天文学的な計算に従った。

イラクでは昨日イードを祝ったスンナ派と、今日イードを祝うシーア派の分裂が確実になった。一方、サドル派は明日、イードを祝う。モスクワでは約3万人のイスラーム教徒がイード・アル=フィトルを祝うため大モスクに集い、メドベージェフ大統領からイードの祝辞を受けた。

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( 翻訳者:梶田知子 )
( 記事ID:14820 )