ムバーラク大統領の健康悪化を報じたドゥストゥール紙編集長に再び懲役刑判決
2008年09月29日付 Al-Ahram 紙

■ イブラヒーム・イーサー氏への懲役2ヶ月判決に対し、エジプトのジャーナリストたちに怒りが広がる

2008年09月29日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【カイロ:本紙】

 〔エジプトの独立系日刊紙〕“ドゥストゥール紙”のイブラヒーム・イーサー編集長が「ホスニー・ムバーラク大統領の健康状態に関する噂を広めた」とされる事件で、二ヶ月の懲役刑判決が控訴院〔=日本の高裁に相当〕で下されたことを受け、昨日、エジプトのジャーナリストたちの間には怒りが広がった。

 イーサー編集長は、「この判決は報道の自由についての政府の主張が偽物であることの証明だ」との見解を示した。

 何人ものジャーナリストたちが組合の前で、報道法から懲役の罰則を削除するよう求めてデモを行った。また、ジャーナリスト組合のマクラム・ムハンマド・アハマド委員長が、破毀院〔=日本の最高裁に相当〕の判決が出るまで刑の執行を停止するよう尽力しているとのニュースも伝えられた。

 だがイブラヒーム・イーサー氏本人は、刑の執行のため、自らの身柄を当局に引きわたす決意だと伝えられている。

一審では、「ムバーラク大統領の健康に関し、虚偽のニュースを報道した」容疑でイーサー氏に6ヶ月の懲役という有罪判決が出されていた。イーサー氏はムバーラク大統領が高齢による血行不良に悩まされているという記事を書いた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:齋藤睦美 )
( 記事ID:14842 )