イスタンブルの物価は高すぎる ヨーロッパ人はより経済的な国へ アラブ人・ロシア人はトルコへ
2008年10月06日付 Hurriyet 紙

高騰する石油価格に、イスタンブルのホテルが行った宿泊料金の値上げが追加されると、ヨーロッパ人観光客は行先をブルガリアやルーマニアといった国々へと変更した。オランダやベルギーといった国々から来る観光客の数は、ここ5年で激減する一方、アラブ諸国やロシアから来る裕福な観光客たちにとっては、イスタンブルは必須の地域となった。2000年に二人のトルコ人によってオランダで創業され、そしてオランダからトルコに来る観光客の 80%を運ぶコレンドン・ホールディング創業者の共同経営者のアティライ・ウスル氏は、「我々もこの傾向を眺めつつ、これに代わる企画の展開を始めました」と述べた。

■ホテルの宿泊料金は高騰
ウスル氏はイスタンブルにあるホテルの宿泊料金高騰の速さに注意を引き、以下のように続けた。
「ホテルの料金はこれまでの年に比べて約10~15%増加しました。 (飛行機の)チケット代においても石油高騰のため100%に達する価格上昇がありました。これら全てが次々と重なったので、ヨーロッパ人観光客はイスタンブルの代わりにもっと低価格な行き先を好んでいます。観光客一人のイスタンブルでの一日あたりの費用は、ホテル代も併せて350ユーロに達します。イスタンブルでこの価格をアラブ人やロシア人は払うことができるのです。ヨーロッパ人観光客はもっと安いバカンス地を選びます。オランダにはバカンスに出かける240万人の人々がいます。この内60万人がトルコを選びます。わがコレンドン航空会社は、週に4回あるイスタンブルへのフライトを、2009年から2回へと減少させる決定を下しました。トーマス・クック(旅行代理店)やジャーマンウィングス(航空会社)も、サビハ・ギョクチェン空港へのフライトを中止する決定を下しました」

■選択肢となるツアー
ウスル氏は、トルコ観光にツアーの選択肢が増えればさらに発展することができると述べ、以下のように説明した。
「ゴルフ、ブリッジ、団体、健康ツーリズムを発展させる活動を続けています。この種の企画により、トルコに来る観光客はより多くのお金を使いますし、またトルコでは新たな可能性を増やす機会となっています。ゴルフ・ツーリズムについては、我々はオランダのゴルフ連盟とともに共同事業を行っています。ブリッジはオランダ人やベルギー人観光客が最も好むバカンスです。イスタンブル、またはトルコのその他の地域で行われる重要な行事に対しては、団体ツーリズムを用意しています。フォーミュラー・ワン(F1)、コンサート、または重要なスポーツ・イベントは、これらのうち最も人気のあるものです。このほかに、オランダで人気の芸術家や、彼らのファンをトルコに連れてきています。芸術家の移動・滞在費を我々が負担しています。芸術家と共にバカンスを過ごしたいファンたち、それは年間合計2千人を超えますが、そのファンたちをトルコに連れてきています」

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:14847 )