インフレ率、23.3%に
2008年10月09日付 Jam-e Jam 紙

【経済部】イラン中央銀行は、1387年シャフリーヴァル月〔2008年8月下旬〜〕に至る12ヶ月間のインフレ率が23.3%であったと発表した。

 中央銀行が発表した「1383年〔西暦2004/5年〕を100とした場合のイラン都市部における消費財・サービス(359品目)の物価指数の概要(1387年シャフリーヴァル月)」によると、同物価指数は1387年シャフリーヴァル月に、前月比で3.9%、前年同月比で29.4%上昇した。

 また、中央銀行が発表した公式のインフレ率は約2年前から上昇傾向を示し、2年前には12%以下だったものが徐々に上昇して、23.3%に達している。

 1386年ファルヴァルディーン月〔2007年3月下旬〜〕には12.8%だったインフレ率は、同オルディーベヘシュト月〔同4月下旬〜〕には13.6%、同ホルダード月〔同5月下旬〜〕には14.2%、同ティール月〔同6月下旬〜〕には14.8%、同モルダード月〔同7月下旬〜〕には15.4%、同シャフリーヴァル月〔同8月下旬〜〕には15.4%、同メフル月〔同9月下旬〜〕には16.2%、同アーバーン月〔同10月下旬〜〕には16.8%、同アーザル月〔同11月下旬〜〕には17.2%、同デイ月〔同12月下旬〜〕には17.5%、同バフマン月〔2008年1月下旬〜〕には17.8%、同エスファンド月〔同2月下旬〜〕には18.4%、1387年ファルヴァルディーン月〔同3月下旬〜〕には19.1%、同オルディーベヘシュト月〔同4月下旬〜〕には19.8%、同ホルダード月〔同5月下旬〜〕には20.7%、同ティール月〔同6月下旬〜〕には21.5%、同モルダード月〔同7月下旬〜〕には22.3%になっている。

 中央銀行は、国内のインフレの8割は通貨供給量〔の増加〕に原因があるとの見方を示している。ラーミーン・パーシャーイーファーム中央銀行次官(経済担当)はメフル通信とのインタビューの中で、さらに「国内のインフレの17%は世界の物価上昇にその原因があり、それ以外は国内外の諸要因が影響している」と述べている。

 パーシャーイーファーム次官は、様々な問題にもかかわらず、国内の通貨供給量はここ数年顕著な伸びを見せているとして、次のように強調している。「もし通貨供給量が抑えられれば、インフレ率は16%にまで低下するだろう。中央銀行はここ数ヶ月間、インフレ上昇傾向を抑えることに全力を尽くしてきたが、最近の2年間に市場に出回った通貨供給量は極めて多く、これまでインフレ率の上昇傾向を止めることができなかった」。

 その一方で、一部の通貨・金融問題の専門家らは、もし中央銀行が引き締め政策を国内の金融システムに対して実行してこなければ、インフレ率は現在もっと高い数字になっていただろうとしている。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:14867 )