自爆犯の女、イスタンブルを血で染めようとしていた 自爆未遂で逮捕
2008年10月12日付 Zaman 紙

イスタンブル県知事のムアッメル・ギュレルは、シシュリで30-35歳の妊婦を装った女自爆犯が8.8キロのプラスチック爆弾と15個の導火線、押しボタンともに捕まったことを明らかにした。

ギュレル知事は、イスタンブル警察本部でイスタンブル県警本部長のジェラレッティン・ジェッラーと上級レベル警察部長らとともに会議を行い、その後会見を行った。ギュレル知事は、分離テロ組織の関係者が暫く前から主要都市での行動に備えていたことに注意を喚起し、「イスタンブル警察は、あらゆる治安・情報組織とともに非常に用心深く、細心に仕事を続けていた。今日(昨日=11日)13時15分頃にシシュリのオクメイダヌで、暫く前からテロ行動に備えていると事前に確認し監視していた女が捕まった。女は、所持していた偽造IDカードによると30-35歳で妊婦を装っており、8.8キロの爆弾と15個の導火線、押しボタンを持っていた。これに関連した捜査が続いている。押収品からこの行為で逮捕された者がセンセーショナルなテロ行動に備えていたと思われる。」と述べた。

■ 重大な行動に備えていた

ギュレル知事は、「女テロリストの目的について、確認したことはありますか?」という問いに対し、「女のいた場所、向かった場所から評価が進められている。押収品が多すぎること、15個の導火線と押しボタンがあることが重要である。携帯していたベルトから、自爆テロの可能性があると考えている。犯人の持っていた爆発物に15個の導火線があることから、注意すべき行動に備えていたのではないかと思われる。導火線と爆発物は鞄に入れられており、変わった装置があった」と答えた。

ギュレル知事は、テロ行動がショッピングセンターで実行される予定だったのではとの質問に、「こういった行動が混み合うショッピングセンターで行われることは皆の知っていることだ。同様の行動が以前地下鉄の入り口で食い止められたことを忘れてはならない。この犯人も無差別にギュンギョレン(での爆破事件)同様に死者のでるテロ行動に備えていたと考えている。」と話した。

この間イスタンブル警察本部で取り調べを受けていた自爆犯は、昨日22時頃健康チェックを受けるため法医学機関に移送された。女自爆犯とともに逮捕された2人も健康チェックを受けた。約30分続いたチェックのあと自爆犯と、彼女とともにいた2人は取調べを続行するためヴァタン通りのイスタンブル警察本部に移送された。

一方、オクメイダヌではテロ組織クルド労働者党(PKK)の支持者のグループが、違法デモをおこなった。警察が催涙ガスと装甲車で介入し、デモグループは火炎瓶を投げた。警察から逃げたデモ実行者たちは、オクメイダヌの裏通りに分散する一方、近隣の家々と職場にも被害を与えた。多くの職場のガラスがデモ実行者たちによって壊された。職場の被害を見た小売店店主は掃除を行った。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:14888 )