女性空軍少尉、事故死
2008年10月13日付 Milliyet 紙

バルケスィルで、スピードの出しすぎのため運転制御ができなくなり、電柱に追突した(結果、)自動車に乗車していた4人の空軍少尉と1人の大学生が命を落とし、また1人の空軍少尉が重傷を負った。

バンドゥルマから戻るイルバイ・サライルさん運転のナンバー06EJD88、オペル・アストラ社製の乗用車は、一昨晩の9時頃にバルケスィルのバイパスでスピードオーバーによりコントロールを失った。中央分離帯にある電柱に追突し、廃車と化した自動車の中にいた空軍少尉のネジュデト・ユジェルさん(23)とアリ・タシュプナル(22)さん、そして学生のヒラル・ギュンドアンさん(21)が事故現場で死亡した。

自動車から重傷の状態で救出されたイルバイ・サライルさん(22)とジェイダ・カザックさん(22)、ウミット・カレンデルさん(22)は、バルケスィル軍病院に搬送された。

(中略)

■ 村の司令官娘

バルケスィルで起きた事故で命を失った5人の内、22歳の空軍少尉ジェイダ・カザックさんの悲痛な知らせは、イズミル県メネメン郡に属するハサンラル村に暮らす家族の許へ朝に届いた。8月30日に首尾よく士官学校を卒業した無類の娘を誇りに感じていたカザックさん一家は、(娘の)死の知らせを長い間信じなかった。しかし玄関で娘の司令部扱いを見た家族は、その瞬間に人生で最もつらい時を経験した。農業を営む父メフメト・カザックさんと軍高校の生徒である15歳の兄弟ハサン・カザックくんは、葬儀に出席するためバルケスィルへ赴いた。村の人々は悲痛な思いの家族の家に多く詰め寄せた。

朝鮮戦争に参加した79歳の祖父ハサン・カザックさんの武勇伝とともに成長したジェイダ・カザックさんは、4年前に大学試験でアンカラ大学化学技術学科に合格した。しかしそれ以前に軍高校に合格できなかったジェイダさんは、この際自分自身の、また偉大な祖父の夢を叶えるために軍事アカデミーに入学することに成功した。優秀な成績で過ぎた教育期間の後、去る8月30日に大きな誇りとともに卒業した空軍少尉ジェイダ・カザックさんは、トルコ国軍の最年少士官の一人、また村の『司令官娘』となった。

卒業の後に村へ来たジェイダ空軍少尉の家は、ジェイダさんを祝福したいと望む人々の殺到に遭った。技術学科に合格したにも関わらず、軍事アカデミーを選び、自分自身の夢だけでなく、朝鮮戦争の勇士である祖父ハサン・カザックさんの夢も叶えた、ジェイダ・カザック空軍少尉の将軍職就任の夢は、トラフィックモンスターに奪われた。

(以下略)

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( 翻訳者:指宿美穂 )
( 記事ID:14891 )