オジャランに対する暴力に抗議デモ、深夜も続く
2008年10月22日付 Radikal 紙

アブドゥッラー・オジャランがイムラルで暴力を受けているとして始まった抗議デモは、昨晩もシャンルウルファとアダナで続いた

シャンルウルファのヴィランシェヒル郡で3日間続いたPKK支持者らの抗議デモは、夜遅くまで続いた。デミレル地区で21時ごろに集った約150人のグループは、手に石と火炎瓶を持ちカラジャダー大通りに向かい歩を進めた。同グループは、ダストボックス、タイヤ、建築資材で築いたバリケードに火を放ち、PKKとオジャランを支持するクルド語とトルコ語のスローガンを叫んだ。また、近づいてくる警察装甲車に向かい投石器と火炎瓶で攻撃した。またその際、投げられた火炎瓶が装甲車のタイヤに引火した。警察は、テロ組織のシンパらを、催涙弾と放水を用い追い払おうとした。路地に逃げ込んだデモ参加者らは、そこでも警察を攻撃した。警察とデモ参加者らの間で繰り広げられた追跡劇は夜遅くまで続いた。一方、事件の負傷者、逮捕者はいないと伝えられている。緊張状態が続いたヴィランシェヒル郡では抗議デモや挑発行動が予想されるため、厳戒態勢が敷かれた。

■ 不審な小包からパンが出てきた
その一方で、シャンルウルファではING銀行のATM機器に小包が置かれていたことで、一時パニックとなった。爆弾処理専門家により起爆装置で爆破された不審な小包からはパンが出てきた。

■ アダナで無届デモが続いた
アダナで数日間、無届デモを続けたPKKのシンパらは、今回も商店を攻撃した。約20人のグループは、投石した商店を火炎瓶で放火し逃亡した。窓ガラスが割れた商店では火の手が上がったが、幸いにも死傷者はいなかった。デモ参加者らは、消火にやって来た消防車にも投石で攻撃した。
アナトリア南東部からの移住者が多く居住するヒュッリイェト地区に集ったPKKのシンパは、19時45分ごろにテロ組織を支持するスローガンを叫び、タイヤに火をつけた。行進し始めたデモ参加者らは、サイダム大通りにある商店(連合市場株式会社/BİM)を攻撃した。商店には当時客と従業員もいたが、投石していたデモ参加者らは用意した火炎瓶も投げつけた。商店の窓ガラスは割れ、火炎瓶の一つが店内に投げ入れられた。棚にある食品箱に火がつくと、商店は火事になった。煙に包まれた商店内の客と従業員らは外に避難し、デモ参加者らは逃亡した。火事を消そうとやって来た消防車と途中で遭遇したデモ参加者らは消防車に投石し、その窓ガラスを破壊した。またその際、消防車に乗っていた消防隊員一名が、割れたガラスの破片で軽傷を負った。消防隊員らのおかげで商店の火事は消された。その後の捜査でスーパーに多くの火炎瓶が投げ込まれたことが明らかになっている。事件現場で機動隊警官と共に警備を続ける治安部隊は、デモ参加者らを追跡した。他方、ダールオール地区でもPKK支持者グループが抗議デモを行った。約250人の警官は、装甲車と共に現場へ赴き、警戒態勢をとった。

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( 翻訳者:藤井庸平 )
( 記事ID:14957 )