エルドアン首相、イラン問題でオバマ米次期大統領に助言、「毅然と、ただし挑発にはのらず」
2008年11月12日付 Yeni Safak 紙

アメリカ訪問を前にレジェプ・タイイプ・エルドアン首相はニューヨークタイムズとの会見に応じた。エルドアン首相は、トルコがアメリカとイランの仲介役を担う準備があると述べ、バラク・オバマに対し「毅然と。ただし挑発にはのらないように」と忠告した。

■仲介役の準備はできている
エルドアン首相は会見で、「トルコとして、私たちが仲介役を担う準備は整っている。この件について私たちは十分な貢献ができます。」と述べた。バラク・オバマが米大統領に選出されたことがアメリカ―イラン関係を改善するために、いい機会であると発言したエルドアンは、先週イランのアフマディネジャード大統領がバラク・オバマへお祝いのメッセージを送ったことに触れ、「これは、利用しなくてはいけない譲歩である」と述べた。

■戦争は解決でない。
エルドアンは、アメリカ―イランの間の問題が話し合いで解決されることを望んでいると述べ、「21世紀の今、戦争は解決法ではない」と語った。エルドアンは、トルコの外交原則は、どの国とも敵対的な関係を作らないことであると表現した。エルドアンは、バラク・オバマが大統領に選出されたことによって、アメリカが、世界で傷ついたイメージや信頼を再び勝ち得ることになると強調した。アメリカが21世紀初頭にこれまで掲げてきた基本理念から後退したと述べたエルドアンは、「私にとって、この理念が実行にうつされることが重要である」と述べた。

■ヨーロッパとNATOにとってプラスである
エルドアン首相の外交顧問アフメト・ダヴトオール教授は、「我々が中東で発言力を証明できれば、トルコのEU加盟交渉の上でも、またNATOにとっても、それは重要な獲得物であり、価値である。」と述べた。ダヴトオールは「(ただし)トルコがNATOの一員としてより、むしろ中東の政治に直接関わろうとしているという間違った理解があってはならない」を述べた。

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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:15114 )