イランは世界一のSMS(ショート・メール)大国!(2)
2008年10月29日付 Jam-e Jam 紙

ブルートゥースは「低俗なファイル」の交換ルート

 ブルートゥース〔パソコンや携帯電話などの機器同士を無線で接続し、データをやり取りする技術〕やSMS〔ショートメッセージ・サービス〕のようなメディアが際限なく利用されるということは、これらのメッセージやデータがある種の影響力を持つ要因となる。SMSは非公式メディアとも呼べるものであり、情報を発信することも、さらには世論を形成することさえ可能なツールなのである。紅茶や砂糖、塩などが品薄になるという噂も、初めは携帯電話のSMSから広まった。

 一方、「ブルートゥース」は音楽・写真・動画といったファイルをダイレクトに交換することができるシステムである。この技術はSMSとは異なり、二人の利用者が一対一で至近距離で直接通信する必要がある。このシステムは今や、低俗なファイルの最も一般的な交換ルートと化している。

 もう一つ重要なのは、ブルートゥースによる通信を制限することは不可能であるという点だ。通信会社は容易にSMSを調査することができるが、ブルートゥースはそのシステムの特性上、通信や交換されたファイルを管理下におくことができないのである。

 社会的安全の専門家は、ブルートゥースの利用が驚くべき勢いで拡大していることで、時として治安上好ましくない結果を引き起こす可能性があると考えている。

 治安維持軍諜報部長も、社会において携帯電話のブルートゥース技術が引き起こしている問題に関して次のように述べた。「社会的安全計画の実施において取り締まりの対象としているもののひとつが、営利目的で、主に地下鉄や公共の場で有害なブルートゥース[による画像等]を発信している者たちである。

同局長は、有害なブルートゥースが社会的安全にも影響を及ぼすと強調した上で、「警察はブルートゥース利用者を発見した場合、厳しく取り締まる」と述べた。


おびやかされるプライバシー

 多くの人々が信じるところによると、現在、ヴァーチャル空間は他のどの問題よりも個人の生活や人々のプライバシーを脅かしている。例えば、プライベートな場で断りもなく携帯電話で個人の画像を撮影し、その画像を公表したり、公表すると脅したりして恐喝する、個人の祝い事に関する画像を他者に流す、社会的風紀に反する画像を安易に流布させるといったことが、このデジタルメディアによるプライバシー侵害の例である。

 司法当局や治安維持軍による、社会的レベルでのブルートゥース画像流出への取り締まりは、一種の鎮静剤としてのみ有効であると思われる。この技術がいかに用いられるべきかという倫理を欠いたまま、人間よりも先んじて進歩していく限り、この破壊行為、および、プライバシー空間の侵食は、続いていくだろう。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:15171 )