2008年、トルコでHIVが倍増 上半期だけで250人が感染
2008年11月27日付 Radikal 紙

ポジティブライフ協会ネジャト・ウンル会長は、トルコでの新規HIV感染者数は毎年200人前後であるが、今年は上半期だけで250人に達したことを明らかにし、次のように続けた。
「この傾向は恐ろしい。なぜなら一年にすると約500人にのぼるということである。これは、ここ20年間で最も深刻な数字である。」

ウンル氏は、12月1日世界エイズデーのためにアナトリア通信記者に行った会見で、HIV/AIDSウイルスは全世界で1980年代に出現し始め、トルコでは1985年に初めて症例がみられたこと、また当時は同性愛者間で感染しやすいと思われていたことを述べた。

数年後に異性間交渉や女性の間でもこの感染症による死者がでたことを受け、全世界で大パニックが起き始めたことに触れたウンル氏は、1990年代に抗レトロウイルス療法が開発されて死者の数が食い止められたと述べた。

ウンル氏はこの治療がトルコで施されたこと、高度な治療薬を服用することで特に西欧では死者が食い止められていると述べ、その一方でアフリカやアジア大陸にある国々でこの感染症による死者がでていることを強調した。

ウンル氏はトルコでは治療の選択ができない人や知らない人々、自分が感染していることに気づいていない人が亡くなっていると述べ、そのため検査を受ける必要性や、この感染症の治療において早期診断が重要であることを訴えた。
ウンル氏は、AIDS発症後も治療可能であるが、ウイルスが体にダメージを与える前に、手遅れにならないうちに治療を開始することが重要であると伝えた。

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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:15202 )