ギュル大統領のアルメニア訪問を受けて海外メディア、「歴史的な訪問」と報道
2008年09月08日付 Milliyet 紙
http://i.milliyet.com.tr/HaberAnaResmi/2008/09/08/fft17_mf99699.Jpeg
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トルコのアブドゥッラー・ギュル大統領がトルコ対アルメニアのサッカー観戦のためにエレバンに出向いたことが、外国メディアによって「歴史的訪問」であると表現された。

フランスのAFP通信社は、「ギュル大統領の歴史的訪問のあとでトルコとアルメニアは共に新しい時代を約束した」という見出しを用いた。
AFP通信社はトルコのギュル大統領とアルメニアのセルジ・サルグシャン大統領が対話の声明を出したことに注意を引き、「しかし、ギュル大統領がエレバンにあるハラズダンスタジアムの入り口でアルメニア人サポーター達によって野次や口笛のブーイングを受けたことは、両大統領の今後の仕事が苦労を伴うということを示していた」という表現を用いた。
同通信社は、一部のサポーター達については、政治的な指導者2人の協調メッセージを支持したと報じた。

■グルジア危機
ロイター通信は、「サッカー外交がギュル大統領をアルメニアに連れてきた」という見出しのニュースで、アルメニアとの正常な関係を構築することがトルコの当該地域の勢力的役割という視点から大きな重要性を持つと書いた。

ロイター通信社は、トルコ・アルメニア両国間の親密化が、ロシアとグルジアの間の危機が勃発した後で力を増したことを強調した。

AP通信社もまた、「トルコ大統領はアルメニアで抗議に出迎えられた」というタイトルをつけた。同通信社は、ギュル、サルグシャン両大統領が防弾ガラスのブースの中でサッカー観戦したスタジアムが「ジェノサイド記念碑」とわずか500メートルの距離にあることに注意を引いた。

■ギュル大統領が受け入れた
米国の著名紙のひとつニューヨーク・タイムズ紙は、「ギュル大統領がアルメニアへの歴史的訪問をしたこと」を明らかにしつつ、「両国の代表ナショナルチームどうしのサッカー試合が両国首脳をひとつにした」と解説した。

そしてギュル大統領はアルメニアからの招待を、「両国における強い反対にも関わらず受け入れ」、関係を改善させるための一つの「機会」として利用したと報じた。記事ではロシアのグルジアにおける最近の軍事行動が両国間の接近に貢献しているとも解説した。同紙では、トルコがグルジア危機に対抗してアルメニアを含む5つの隣国との政治・経済的関係を促進するためにコーカサス安定・協力プラットフォームを提案したことが明らかにされた。

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( 翻訳者:猪股玲香 )
( 記事ID:15221 )