エルドアン首相の「自治体の工事を建築家協会が妨害している」発言に建築家から反発 
2008年12月03日付 Milliyet 紙

トルコ技師・建築家組合連合会のソアンジュ会長が、「自治体の工事を建築家協会が妨害している」と発言したエルドアン首相に反対の意を示した。首相は建築家とやりあうのではなく、彼らの活動に目を向けるべきだという。

トルコ技師・建築家協会連合(TMMOB)は、レジェプ・タイイプ・エルドアン首相による、自治体の工事が建築家協会により妨害されているという主旨の発表に反発の意を示した。TMMOB運営委員会のメフメト・ソアンジュ会長は、「首相が職業団体と争うかわりに、彼らの知識や技術が発展させた活動に目を向けてくれれば、我々が暮らす町もこの国も、さらに活性化するだろうに」と述べている。

■ 我々の視点が採用されるべき

書面による発表でエルドアン首相に対する反発を示したソアンジュ会長は、知識により活動を行っているTMMOBは法的争いも辞さないであろうと強調。同会長は、「政権が活動を行う時に、職業組合の知識的見解を採用でき、職業組合の意見に耳を貸したなら、首相が言うような裁判は必要ないであろう」と話している。

ソアンジュ会長はさらに、TMMOBは、地方行政、公共資源の分配、災害・環境対策、インフラ、交通、住宅、観光、都市の保全・改善などにおいて解決策を提案し続けてきたと述べ、「世論の注意に対し我々が提供してきた案は、時には議題となり、時には当時の政治家たちに無視されてきた。政治はこれらの案の大半を(当初の)目標から遠ざけ、異なる分類の中で論じているのだ」と語った。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:川原田喜子 )
( 記事ID:15254 )