ギリシャ暴動、無政府主義者グループのサイトにはナーズム・ヒクメトの詩
2008年12月14日付 Hurriyet 紙

ギリシャでひとりの少年が警察に射殺された後に発生した暴動は、一週間以上続いている。アテネ大学の占拠を続けている暴動者らのグループは、インターネットを通じた声明文でナーズム・ヒクメトの詩を引用した。声明文は、「私が燃えなければ、あなたが燃えなければ、私たちが燃えなければ、暗闇は明けるはずもない」で始まっている。

ギリシャの首都にあるアテネ経済経営大学(ASOEE)で占拠を続けるある学生グループは、イギリスを中心とする無政府主義者のe-マガジン「占領されたロンドン」で声明を発表した。ギリシャでの暴動についてブログで刻一刻と情報を伝える暴動者らが、一昨日(12日)サイトに投稿した声明は、ナーズム・ヒクメトの「私が燃えなければ、あなたが燃えなければ、私たちが燃えなければ、暗闇は明けるはずもない」という詩で始まっている。「アテネ経済経営大学占拠指導部より」と署名された英文の声明で、ギリシャでの抵抗はやすやすと終わらない、平静を取り戻すことなど問題ではないことを強調した。「我々はどこにでもいる。我々は、将来の一つのイメージである」と始まる書き込みには、「15歳のひとりの少年が殺害されたことは、世界を転覆させてしまうような強大な影響力をもたらした」と記されてあった。

■トルコ人からの支援

声明を載せたインターネットのサイトにトルコ人からも書き込みがあった。イニシャル「KA」という投稿者は、「私はトルコから書いています。ナーズム・ヒクメトの名前をここで見たことは、私にとって大きな意味があります。これは、国民を超えた連帯である。みなさん頑張ってください」と書いている。トルコ人であることを明らかにした別の投稿者も「我々は、ギリシャの同胞に注目しています。あなた方の闘争は、新たな地域的および国際的なネットワークの構築に役立つことになると期待しています。我々の心と精神は、すべてあなた方とともにある」と述べている。この書き込みに対して、返答した別の投稿者も、「ギリシャのバリケートからトルコへ、革命家としてあいさつを送る。トルコからギリシャへ、フランスへ、ドイツへ、チリヘ、ベネズエラにまで、すべての場所に我々はいる」と述べた。

■抵抗者らとともに闘うか、あるいは一人で闘うかである

ナーズム・ヒクメトの詩で始まる声明の一節は、以下のようになっている。「政治というのは合意するための駆け引きであり、それ以外はギャング的抗争、暴動そしてカオスであると彼らはわれわれに語った。このように、彼らはあらゆる行動の活気あふれる核心を否定し、我々を我々がやってできることから引き離そうと働きかけている。ジレンマはここにある。抵抗者らとともに闘うか、あるいは一人で闘うかである。このようなジレンマが、同時にこれほど完全で現実のものとなる時、それは本当に稀有なことであるが、そうした時代に我々は生きているのである」

■フランス人の支持

ギリシャでのデモに対し、さまざまな国で支持する人の数が増えている。フランスの首都パリにあるギリシャ大使館の前で、一昨日(12日)の夜に集ったフランス人の若者は警察と衝突した。抗議を行なったある者は、「一人の子どもに三発の銃弾を放った、お前たち全員に死を!」とのプラカードを掲げた。

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:15326 )