カアバ神殿のキスワを交換
2008年12月08日付 Al-Ahram 紙

■ 巡礼者、ミナーで石投げの儀式
■ アラファートでの説教:「安全は全ての社会にとって寛容の基礎であり、人生で最も重要なもの」

2008年12月08日付アル・ アハラーム紙(エジプト)HP1面

【アフマド・ムーサー】

 聖地巡礼者たちは昨日、アラファートの地で巡礼の最も重要な行為であるウクーフをした後、今日の明け方にミナーで石投げの儀式を始めた。

 神の客人 たち〔=巡礼者〕は昨日の日の出とともにアラファートの地に到着し、「ラーイラーハイッラッラー〔=アッラーの他に神なし〕」「ラッバイカ〔=あなたの御許に参りました〕」などと唱えながら、神の許しを請うて一日を過ごした。

 350万人近い巡礼者がズフルとアスルの礼拝を共に行い、サウジアラビアの大ムフティーであるアブドゥルアズィーズ・ブン・アブドゥッラー・アール・シャイフ師がアラファートでの説教の中で、「人生で最も重要なのは安全である。それは全人類にとって必要であり、全ての社会にとって寛容の基礎である」と述べた。そして、「安全の希求は富や食糧への希求に先んじる」として、安全と信仰によって人々の言葉はひとつに合わさり、イスラーム共同体はまとまり、正義が広まり、安心・安全に儀式が行われうると指摘した。

 昨日、日没を迎えた巡礼者たちはムズダリファに急いで向かい、その地でマグリブとイシャーの礼拝を行った。翌日の早朝まで過ごすと今度は小石を投げる儀式を行うためにミナーに向かった。

 他方、例年通りメッカの聖モスクとメディナの預言者モスクの管理部門およびキスワ職人の代表者たちが参加して、カアバ神殿のキスワ〔=覆い〕が昨日、新品に交換された。純粋な生糸で作られたカアバ神殿を覆うキスワは総額2000万リヤルで、カーバ神殿の各面と扉を覆う5つのパーツから成る。

 また、〔エジプト公式巡礼団の〕アフマド・ダルウィーシュ団長は、全員がアラファートに登頂したことを見届けた後、巡礼者たちの滞在するテントを見回った。

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( 翻訳者:小林洋子 )
( 記事ID:15331 )