「近隣(街区)の圧力」社会調査、その真偽に疑義
2008年12月21日付 Zaman 紙

オープン・ソサエティ研究所(*ジョージ・ソロス創設)が、シェリフ・マルディンの「近隣(街区)の圧力」という概念で行わせた調査における一部の表現が最初から間違っていたとされた。

「トルコにおいて異なったものであること-宗教と保守主義の軸で他者とされること」というアンケートのいくつかのデータについて、調査のリーダーであるボスフォラス大学教員のビンナズ・トプラク教授も認めることができなかった。トプラク教授は、引き合いに出した事象が「完璧に正しい」とは考えられないと述べた。トプラク教授は、自分たちが圧力にさらされていると主張する一部の人々にインタビュー行ったと説明し、「私たちに示されたものの一部が嘘の可能性がある。反対側の立場の人々にたずねれば、『このようなことはしていない』と言うだろう。私たちは判決を下す機関ではない。どちらが正しいことを言っているのか、どう判断できるだろうか?」と述べた。

トプラク教授は、調査が共和人民党(CHP)の地方組織、アタテュルク主義思想協会、教育科学職員組合(エイティム・セン)、教育科学就業者組合(エイティム・イシ)のような特定のイデオロギー的態度を代表する層によって行われたことに対して向けられた批判を認め、「ほかに方法がなかった」ことを明らかにした。トプラク教授は「ふつうの人々に『あなたは世俗主義ですか?』と言うことはできない」という表現を使い、このためいくつかの組織が方向性を示し、例示したと説明した。同教授は目的が保守的な人々に罪があるように見せることではないと強調し、調査を準備した新聞記者ネディム・シェネル氏とイルファン・ボザン氏、タン・モルギュル氏がオープン・ソサエティ研究所によって推薦されたと述べた。

トプラク教授は、プロジェクトのリーダーシップをとっていたにも関わらず調査で自分を支援した新聞記者イルファン・ボザン氏、タン・モルギュル氏、ネディム・シェネル氏を自分が選んだのではないと強調し、「オープン・ソサエティ研究所のハカン・アルトゥナイ会長がこのメンバーを提案した。私はこのメンバーを知らなかった。」と述べた。ビンナズ・トプラク教授はインタビュー対象者と組織はこの3人の新聞記者が個人的な接触で決定したと説明し、マラトヤ以外の11の都市には自分も行き、そこで聞いた話からとても影響を受けたとして、次のように述べた。「あのような話を聞いたら人は本当に神経質になる。これらの話に共感しないことは不可能である。」

アンカラ社会調査センター(ANAR)のイブラヒム・ウスル会長(*)は行われた調査に最も厳しい反応を見せ、調査が(公的機関である)トルコ統計協会に与えられた場合、注意をひくことさえできないと述べた。ウスル氏は、「この調査で言及されている人々は少数派と周辺部の人々ではない。彼らはなぜこの方法を選んだのかを説明する必要がある。この調査には、選択者の偏りの問題がある」と批判した。

* 妻のゼイネプ・カラハン・ウスルは公正発展党国会議員である。

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:15382 )