「アルメニア人への謝罪」キャンペーンに研究者から反発
2008年12月24日付 Milliyet 紙

ある知識人グループが先導して行った「アルメニア人への謝罪」キャンペーンに対し、声明を発表した205名の研究者は「具体的な歴史史料に即していないキャンペーンは非科学的であり詭弁である」と明言した。

議論を巻き起こしている「アルメニア人への謝罪」キャンペーンはエーゲ大学の教員が多数を占める研究者グループから反発を引き起こしている。エーゲ地方出身者の研究者プラットフォームが中心となって始められ、205名の研究者の署名が集まったキャンペーンの記者会見で、「謝罪します」というキャンペーンを始めたグループに対し「敵への協力者」や「ソロス(註)の手先」と名指しして非難した。会見にて「謝罪キャンペーンは帝国主義や、国民国家を分断し支配しようとする戦略の延長線上にあるものである」と述べられた。

註)ジョージ・ソロス ユダヤ系アメリカ人の投機家。投機家として莫大な富を稼ぐ一方、ソロス財団を中心に慈善事業に力を入れているという。彼の慈善活動の中心をなす理念が「開かれた社会」。絶対的な権力構造をもつ国家や社会(閉じた社会)に対し、批判的な思想を生み出すための活動を支援している。

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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:15398 )