ジャーファル派、ムハッラム月の訪れとともにアシュレの準備
2008年12月31日付 Zaman 紙

ジャーファル派のムハッラム月(イスラム暦第一月)の哀悼行事が始まった。ウードゥルのジャーファル派の指導者の一人で、エフリベイト学派協会長のヒュセイン・イェシル氏は2か月間哀悼のために割礼や結婚式は行われないと語った。

イェシル氏は、「ジャーファル派としてカルバラの悲劇を追悼しています。哀悼月とみなしている2か月にわたって割礼や披露宴を行わず、めでたいことも行いません。イマーム・フセインのために哀悼します」と述べた。ムハッラム月とともに家々ではアシュレの準備に大わらわ。今年(2009年)は1月7日にあたるムハッラム月10日に多くの家でアシュレを作り、近隣の家々に配る。「アシュレの日」の起源は予言者ノアまでさかのぼる。言い伝えによると、ムハッラム月10日に、大洪水から助かってジュディ山に降り立った予言者ノアとその同行者は、助かったことの喜びをアシュレを作って分かち合った。中に40種もの穀粒が入っているアシュレは、イスラーム世界で重要な位置を占める。世代から世代へ受け継がれ今日まで続いた、そして多くの人に愛されるこのお菓子は、毎年「アシュレの日」に作られ隣人に配られる。多くの料理本を出しているネビン・ハルジュは、アシュレを作る際に用いられる材料が地方ごとに異なっていると語っている。ある地方では甘いアシュレと同時に肉入りアシュレも作られると語るハルジュ氏は、アシュレが少なくとも7種類の材料で作られることも話した。アシュレの月として知られるムハッラム月に、伝統的に各家庭でアシュレが作られると述べるハルジュ氏は、「アシュレは豊作、肥沃、分かち合いそして友好のシンボル」であると話してくれた。

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:15451 )