ワクフ地をめぐる係争が女性慈善家の寄付で解決
2008年12月21日付 Al-Ahram 紙

■ 慈善家がミート・アッタールの土地価格と同じ額を寄付、危機は終わった

2008年12月21日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ:サイード・ハルワー】

 4年近く続いた激しい議論といくつかのグループ間の駆け引きの後、カリユビーヤ県のミート・アッタール村で争われていたワクフ地の危機解決に女性慈善家が成功した。故アフマド・ベー・アリー・ユーセフとハサン・エフェンディー・スレイマーンのワクフ地だった26キラート〔=4550㎡〕の土地価格、70万8000エジプト・ポンドを肩代わりしたのだ。

 女性慈善家は地元の願いを聞き入れて、2キラート、すなわち2100㎡を教育施設機構のワクフ地に設定し、地元住民のための学校群が作られることになった。彼女の寄付はそれに止まらず、村人のために2キラート、すなわち350㎡をモスクや診療所設立のためにワクフ地とした。教育施設機構、ワクフ省、カリユビーヤ県は寄付を受け取ることに同意した。

 女性慈善家の寄付は、村人の希望を叶える形で危機に幕を下ろした。しかし事態を混乱させ、個人的利益を得ようとする連中は、地元の人を扇動するようなデマを流し続けており、この一片の土地をめぐる不当な争いを続けようとしている。この土地の恩恵を受けるのは地元住民だけであるべきだ。とりわけ、各地のワクフ施設で非合法団体〔=ムスリム同胞団〕による扇動が行われている状況においては。

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( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:15518 )