イスラエル総領事からあきれた声明 カザで民間人の被害は最小限
2009年01月08日付 Yeni Safak 紙
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駐イスタンブルのイスラエル総領事モルデハイ・アミハイ氏は、多数の一般市民が犠牲となり、世界から大きな反発を買っているガザ攻撃について、「一般市民を避けた攻撃に成功している」と主張した。

世界に向け特別声明を発表したイスラエル総領事は、攻撃では一般市民を標的にはしていないと主張し、それにも関わらず一般市民の犠牲者が出ていると述べた。一方。ハマスは承知で一般市民を標的にしていると示唆した。国連による「死者のうち少なくとも4人に1人は一般市民」という発表についても、総領事は、「ということは、我々は市民と兵士の区別に成功している」と受け取っていると述べ、ガザへの地上戦も一般市民の犠牲者を減らすために始めたと主張した。

モルデハイ・アミハイ総領事は、トルコ-イスラエル間の関係が軍事行動により悪影響を受けるとは考えていない。同総領事は、検討されることになれば、トルコが国連軍の枠組みでガザへ軍隊を派遣することも、「容認するだろう」と発言した。アミハイ総領事は、アメリカの次期大統領バラク・オバマ氏も、当該地域での進展に「実は、黙りこんでいるわけではない」と述べ、アメリカ大統領ジョージ・W・ブッシュ氏がアナポリスで始めた和平会議ではパレスチナ政府とハマスが区別されるべきと主張している。

■情け容赦のないテロ組織と戦っている
2005年8月から今まで、イスタンブルで総領事の任務についているモルデハイ・アミハイ氏は、ガザでの軍事行動を、「我々はクルド労働者党(PKK)、アルカイダまたはヒズブッラーと同じ、情け容赦のないテロ組織と戦っているのです。これらの組織は承知の上で一般市民を標的にしています」と主張した。
同総領事は一方で、ガザでの一般市民が犠牲になっていることについて、「とても悲しい」と述べ、「我々はテロリストを追っています。イスラエルはこのためにガザへ侵攻したのです。今回の軍事行動の目的はこれなのです。イスラエルの一般市民を標的にしたガザからのテロ攻撃を止めるためなのです」と述べた。

イスラエル総領事は、ガザでの軍事行動において一般市民とハマス兵士を区別していると主張し、一般市民に害を及ぼさないために対策をとっていると説明した。しかし同氏は、ハマスが一般市民を人間の盾に利用していると主張し、「(ハマスは)一般市民に混じってロケット砲弾を撃ち込んでくるのです。民家から砲弾を撃ち込んでくるのです」と述べた。

アミハイ総領事は一昨日、大部分が一般市民からなる40人以上が死亡した学校への攻撃に関連して、事件はまずイスラエル兵士が発砲され、それにイスラエル兵士が反撃したのだと主張し、次のように話した。
「イスラエル兵士たちは、中に一般市民がいることは知らされていなかったのです。彼らは自分たちに発砲してきた建物を標的にしました。これはハマスが一般市民を利用した一例です」

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( 翻訳者:釘田遼香 )
( 記事ID:15522 )