イスラエル・トルコ、外交駆け引きの舞台裏
2009年01月08日付 Hurriyet 紙

イスラエル首相のトルコ訪問から1週間も経たずしてガザになされた攻撃がトルコ‐イスラエル両政府間に生じさせた緊張が続いている。しかし、トルコはそれでも調停のための接触を継続している。

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相は、ガザ攻撃についてイスラエルに対し強く反発し、「軍事作戦が終了するまでイスラエルの要人とは誰とも面会しない」と決め、この決定を「個人的には」続けている。しかし同首相の「面会禁止」の一方で、トルコ‐イスラエル間での交渉はほとんど全てのレベルで継続されている。

外交筋によると、首相が強硬な態度を示した後、イスラエル高官はトルコ外務省に連絡を取り、イスラエルのリブニ外相が「アンカラ訪問を望んでいる」ことを伝えた。
しかしトルコ政府は、「認めません。現在のようなあやうい状況では受け入れられません」と返答した。ババジャン外相は妥協点を探り、イスラエル外務省に「ニューヨークに訪問予定があります。そこで面会しましょう」と伝えた。
実際にババジャン外相はニューヨークに到着するやいなや、火曜日に国連安全保障会議に出席する直前にイスラエルの外交官に電話をした。

電話会議では、「即刻、軍事作戦を停止するよう」イスラエルに要請した。

■ダヴトオールも接触
この他にもイスラエル筋によると、エルドアン首相の「イスラエルとの面談禁止」に反して、アフメト・ダヴトオール氏もイスラエルと接触をしている。
イスラエルで発行されているハーレツ紙によると、ダヴトオール氏はエルドアン首相と共に訪問したダマスカスで、亡命中のハマス最高指導者ハーリド・ミシュアル政治局長と面会した後、イスラエルとも交渉をもった。ダヴトオール氏は、イスラエルのオルメルト首相の顧問であるシャロン・トルグマン氏と、「ガザにおける休戦」について話し合った。

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( 翻訳者:湯澤芙美 )
( 記事ID:15524 )