エルドアン首相の涙 パレスチナ負傷者が入院する病院訪問
2009年01月14日付 Radikal 紙

エルドアン首相は、イスラエルによる攻撃で負傷したパレスチナ人を訪問し、目の当たりにした光景に心を動かされ、涙をこらえることができなかった。

ターイップ・エルドアン首相は、アタテュルク教育研究病院でイスラエルのガザ空爆で負傷しトルコに搬送されたパレスチナ人を訪問した。エルドアン首相は特に整形外科、一般外科、やけどで治療を受けている負傷者について、医師から説明を受けた。同首相は何人かの病人が説明した話や、けがの状況を見て、涙をこらえることができなかった。

病院を出発する際に、記者団の質問に答えたエルドアン首相は、負傷者の状況について説明した。

エルドアン首相は次のように話した。
「ご存じのとおり、我々が送った救急飛行機が10名の負傷者を付添人とともにトルコへ搬送しました。本来この救急飛行機は40名の負傷者を、付添い人とともに連れてくることができる飛行機で、そのようにするために整備をしてきました。さらに往路では医薬品を運に、それから病人を連れてくるのです。しかし大変残念ながらこれまで行った全ての交渉では、これ以上多くの病人を連れてくることは出来ませんでした。しかし継続的に交渉をし続けています。より多くの負傷者をトルコに搬送できるようになったら、パレスチナにいる負傷者をトルコに搬送できるよう、そのチャンスをとらえたいと思っています。

現在ところ、負傷者の多くは、白リン弾によるやけどが主で、この他に榴散弾の破片による負傷者、爆撃による負傷者がいます。
そのうちの一人は 2本の足がほとんど腰のあたりまで切断された状態です。これらのほかに、腰、首が、榴散弾やミサイルなどのために麻痺した状態の人もいます。本当にこれらは若い子どもたちなのです。こういった状況にあるのです。
現在これら10名の負傷者は、大変ありがたいことに担当スタッフが最良のかたちで治療に当たっています。これは、ここでの治療が終わるまで続きます。スタッフは付添人と同じ気持ちで働いています。付添人もこの病院に受け入れていまして、負傷者のそばで付き添っています。
エジプトでの交渉は、これまでと変わらず外務省のパイプを使って継続させています。こちらの交渉過程も継続していく予定です」

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( 翻訳者:栗林尚美 )
( 記事ID:15571 )