ギュムシュハーネで雪崩れ、登山者10名死亡
2009年01月25日付 Hurriyet 紙

ギュムシュハーネ県のトルル郡で開催されたウィンターフェスティバルに参加したトラブゾンからの登山グループが今朝(25日)、カドゥルガ高原でトレッキング中に雪崩に巻き込まれた。11名の登山者が死亡、負傷者2名を含む7名が救助された。救助された登山者は「銃声」を聞いたと話している。

ギュムシュハーネとトラブゾンを結ぶズィガナ山道で開催されたウィンターフェスティバルに参加したトラブゾン・テニス・登山・スキー・クラブのメンバーが今朝、滞在していたホテルを出発し、カドゥルガ高原でトレッキングに出かけた。午前10時頃、突如として発生した雪崩が一行を襲った。一行のうち11名が死亡、負傷者2名を含む7名が救助された。

救助された登山者のエメル・シムシェキさんは、雪崩の前に2度銃声のような音が聞こえ、その後雪崩がおこったと話している。
 
■ヘリコプターに救援要請

DHA(ドアン通信社)のリポーターが電話で連絡を取った登山メンバーの麻酔科医セヴギ・ギュルテキンさんは「雪崩の下敷きになったメンバー一人の遺体をみんなで引き上げました。10人ほどのメンバーはまだ雪崩の下敷きになったままです。すぐにヘリコプターが必要です。ヘリコプターを待っています」と話してくれた。ギュルテキンさんとの電話は、ギュルテキンさんが雪崩の中から救出されたメンバーに心臓マッサージを施すとのことで中断された。

■7名を救出

トラブゾン・テニス・登山・スキー専門家協会のメンバーであるウラル・アヤルさんは、トラブゾンから17名がズィガナへ行ったことを明らかにした。約10名からなる登山グループがズィガナでのトレッキングの最中に雪崩に襲われたと述べたアヤルさんは「周辺にいた他の登山者の助けもあり、7名を雪崩の中から救助することができました。このうち2名は重態です。現場にやって来た医療隊がメンバーの手当てにあたっています」と述べた。

■オザク公共事業大臣が説明

ファルク・オザク公共事業・住宅大臣はズィガナでの雪崩の結果、11名が死亡し、7名が救助されたと発表した。オザク大臣は死亡者と負傷者の身元については判明次第公表するとした。

ヌーリ・オクタン・トラブゾン県知事は「13名が発見されました。今も捜索が続いています。ギュムシュハーネ県知事もここにいます。この地域では最近非常に多くの雪が積もりました。温暖な風が雪の緩みの原因になったと思われます。捜索活動については、山裾から山頂へと続けられています」と語った。オクタン知事はまた、ギュムシュハーネとトラブゾンから事件現場に向かった市民救助隊、道路交通隊なども救助および捜索活動を続けていることを明らかにした。

■エルドアン首相にも報告

レジェプ・タイイプ・エルドアン首相はエンヴェル・サリヒオール・ギュムシュハーネ県知事に連絡し、雪崩に巻き込まれた登山者らの救助活動に関する報告を受けた。リゼにいたエルドアン首相はズィガナ山で登山者らが雪崩に巻き込まれたとの報に接した後、サリヒオール知事に電話し、負傷者の容態と雪崩の下敷きとなった登山者の救助活動について報告を受けた。

■一瞬の出来事

登山グループのメンバーであるハサン・アナフタルさんはCNNトルコの生放送に電話出演し、トレッキングの最中、一行に遅れをとって後方におり、上を見上げたときには雪崩が迫ってくるのが見えたと語った。またアナフタルさんは、雪崩の中から救助されたメンバー2名を山裾の方に連れて行き、他のメンバーを助けるため再び上に登っていったと述べた。ショックが大きいと語ったアナフタさんは友人らが無事救助されるように祈りを捧げた。

雪崩の悲劇により死亡した登山者らの身元が判明しつつあり、最初に行われた身元確認によると、デニズ・エルオールさん、ヤーセミン・アクタシュさん、ドゥルスン・イナンさん、ブルチャック・セヴィムさん、ダヴット・アクデミルさんが雪崩の下敷きとなり亡くなった。また、ズィガナでの雪崩災害から救助された人々の身元も明らかになった。負傷者2名を含む7名の登山者の氏名は次の通り。ウラル・アヤルさん、ハサン・アナハルさん、ハサン・チフチさん、ヨンジャ・ユルマズさん、エメル・シムシェキさん、ラフミー・ケレシュさん、エルマス・アイタシュさん、ヒュセイン・オスマンオールさん。

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( 翻訳者:原田星来 )
( 記事ID:15650 )