サウジで死刑宣告受けていたトルコ人理髪師、釈放 帰国へ
2009年01月26日付 Yeni Safak 紙
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サウジアラビアで死刑宣告を受けたあと、アブドゥッラー・ギュル大統領とトルコ政府の働きかけによって釈放されたサブリ・ボーダイは、一刻も早く愛しい家族と会いたがっている。

昨日、囚人としての立場に終わりを告げたサブリ・ボーダイは、トルコへ帰国するための公的な手続きを完了して釈放された。サウジアラビア当局とジッダのトルコ総領事館当局の保護下にあるボーダイは、数日内にトルコに送還される予定だ。「大きな苦難のあとに釈放されてとても嬉しい」と語ったトルコ人理髪師だったが、その一方で気持の上で混乱しているとも話した。彼の赦免と釈放に多大に寄与したアブドゥッラー・ギュル大統領とサウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドルアジーズ国王に感謝の意を表したボーダイは、拘束されていた時に自分のところへ何度も面会に来てくれ、そばで状況を見守ってくれたトルコのリヤド駐在大使のナジ・コル氏とジッダ総領事のサィフ・ムトゥル・シェン氏にもさらに謝辞を述べた。トルコ人理髪師のサブリ・ボーダイはサウジのアブドゥッラー国王もまたそばで見守ってくれたことに幸せを感じており、感謝していると付け加えた。

■家族がとても懐かしい
「家族がとても懐かしい」と語ったサブリ・ボーダイは、これからすぐに彼らと再会できると思うと嬉しいと話した。ボーダイの釈放はこの2月に実現するギュル大統領のサウジアラビア訪問を前にした、サウジ政府からの一種の意思表示だと受け取られている。

ボーダイの妻のムアッゼズ・ボーダイは、夫と電話で話したと述べて、思いがかなう日を待ち焦がれていたと話した。ムアッゼズ・ボーダイは「夫と話しました。健康状態はいいようです。今はとても幸せです。夫が家に帰ってくる日が待ちきれません。21ヶ月に渡ってあじわった苦難はすでに終わったのです」と話した。

12年ほど前、ハタイ県サマンダー郡からサウジアラビアに移り、ジッダで床屋を開業したサブリ・ボーダイ(31歳)は、隣人のエジプト人仕立て屋と口論となり、宗教的価値を冒涜したとの理由で訴えられて死刑判決を言い渡されていた。

■帰国の費用は政府から
トルコの駐リヤド駐大使ナジ・コル氏はサウジのアブドゥッラー国王がトルコ人理髪師を赦免したことは素晴らしく、喜ばしいことだと述べた。ボーダイの釈放は2国間関係がどのように進展してきたかの一つの指針であると述べたナジ・コルは、「大使館として我々も満足している。インシャッラー、このような事件は二度と起きませんように」と話した。一方、手続き終了後のサブリ・ボーダイのトルコへの帰国費は、トルコ大使館と総領事館から支払われることが判明した。

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関連記事: サウジアラビアでトルコ人理髪師、神を冒涜した罪で死刑へ 2008年04月11日付 Milliyet紙

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( 翻訳者:松岡聡美 )
( 記事ID:15657 )