英雄!エルドアン首相―退席事件で中東諸国から大賛辞
2009年01月31日付 Radikal紙

エルドアン首相は、ダボス会議でのペレス大統領に対する振舞いの後、「中東の英雄」になった。ガザでは「エルドアン首相支持」集会が開かれ、ハマスの指導者たちは首相について、「征服王スルタン・メフメトだ」、「オスマン朝スルタンの後継である」と語った。アラブのメディアは、「アラブの指導者たちはエルドアン首相に学ぶべきだ」と伝えた。

一昨日(29日)夜のダボス会議でのガザ討論会における、イスラエルのシモン・ペレス大統領に対するエルドアン首相の態度が、中東でトルコ旋風を巻き起こしている。パレスチナの指導者らからアンカラへ賞賛が送られる一方、ガザの人々は自分たちの家にトルコ国旗を掲げ、広場に降りてエルドアン首相を「英雄」であると宣言した。昨日は、ガザ市にある混雑したオメリ・モスクの前に集まり、トルコ国旗とエルドアン首相のポスターを持って国会議事堂まで行進した。ハマスの指導者の一人、ハリル・エル・ハヤ氏は、エルドアン首相を「征服王スルタン・メフメト」と「アブドゥルハミド」になぞらえ、「彼は、偉大な指導者だ。我々は彼を賞賛する。我々の勝利は、彼の勝利だ。アラブの指導者らは、指導者というものがどのように歴史を紡ぐのか、エルドアン首相から学ぶべきだ」と語った。ハヤ氏は、エルドアン首相を、「オスマン朝のスルタンの後継だ」と述べた。ジェバリイェ難民キャンプにあるモスクの外で行われた金曜礼拝の説教で、何千もの人々に語りかけたイマーム、ユスフ・シェリフは、「エルドアン氏は、イスラーム世界を立ち上がらせた」と語った。トルコ国旗で飾られたモスクのイマームは、「我々はイスラーム諸国の指導者らに、エルドアンを範にするよう語りかける」と話した。

■「ハマスはパレスチナの一部だ」
フェヴズィ・ベルフム・ハマス報道官は、彼らが満足していることを、「ハマスは、ダボス会議の中継放送で、シオニストによる戦争の犠牲者である子どもや女性たちを擁護したエルドアン首相の勇気ある行為を、敬意をもって賞賛する」と伝えた。ベルフム報道官は、「我々は、彼の会議室からの退席を、シオニストらによって行われた民族虐殺の犠牲者らに対する支援の表現として理解している」との点を強調した。ネビル・マヌフ駐トルコ・パレスチナ大使も、「エルドアン首相は真に正しいことをした、彼は正しい主張をした。本当に感謝している」と述べ、討論会でエルドアン首相に十分に時間が与えられなかったことを批判した。マルフ大使は、「エルドアン首相はパレスチナの人々ではなく、ハマスを擁護した」という批判に対しては、次のように答えた:「ハマスは、パレスチナの人々の一部だ。占領下にある我々には自衛権がある。エルドアン首相はパレスチナの人々を擁護している。我々はトルコの態度を誇りに思う。すべてのアラブ人が、エルドアン首相の行ったことを誇りに思っただろう。」

■ムーサ総長:「エルドアン首相は正しかった」
ダボス会議でエルドアン首相が議場を去るとき、立ち上がって彼と握手したアラブ連合事務総長のエミル・ムーサ氏は、エルドアン首相の行動は理解できると述べ、「彼は言いたいことを言って、退席したまでだ。彼は正しかった」と述べた。中東地域の政府レベルでの最初の評価は、イランからだった。ハーシェミー・ラフサンジャーニー最高評議会議長は、テヘランでの金曜礼拝の説教で、エルドアン首相のペレスへの発言を引用したあと、「エルドアン首相は良いことをした、私は彼を評価し、感謝する」と述べた。エルドアン首相を熱狂的に迎えたトルコ国民に対しても感謝したラフサンジャーニー議長は、(ダボス会議の)議長が、首相の言葉を遮り、手で肩に触れたことを、「無礼だ」とした。イランのマヌーチェフル・モッタキー外相は、エルドアン首相を正当であるとし、ガザ攻撃前に行われたイスラエルのエフード・オルメルト首相のアンカラ訪問に触れ、「シオニストの首相は、トルコに対し如何なる問題も起きないと保証した。しかし彼らは約束を破った」と述べた。
アラブの新聞各紙も遅れることなく賛辞を送った。アラブ首長国連邦の新聞、アル・ハリージ紙は、「エルドアン首相は、イスラエルのホロコーストを暴いてパレスチナを擁護した」と表現した。アル・アラブ紙は、「エルドアン首相はテーブルをペレスの頭にひっくり返してやった」と伝える一方、クドゥス・アラビー紙は、「エルドアン首相の退席は、アラブ人への一つの教訓である」と伝えた。同紙のアブドゥルバリ・アトヴァン編集長は、「エルドアン首相は道徳心に基づいて行動したのである。ペレス大統領は被害者を演じた。彼は間違ったことを言っていた。エルドアン首相には言い返す権利があった。ムーサ総長も彼とともに退席していたらどんなに良かったか」と話した。シリアのアル・タヴラ紙は、次のような解説をした:「エルドアン首相の態度は、その場限りのものではなく、トルコの成熟度を反映したものである。トルコはイスラエルに二度と騙されることはないだろう。アラブ人は、ここから何か学ぶことができるだろうか?」。アル・ジャズィーラ紙は、「議長は討論会をペレス大統領の言葉で締めくくることとを望んでいた。しかしエルドアン首相が机をひっくり返して、ダボス会議を退席してしまった。最後の、そして衝撃的な言葉は彼が発することとなった」と報じた。

■アッバース議長が来る
一方で、エルドアン首相に電話したパレスチナ自治政府のマフムド・アッバース議長は、2月7日にアブドゥッラー・ギュル大統領の招待を受け、ハマスとアル・ファタハの和解を協議するためアンカラを訪れる。ギュル大統領は招待について、「先週、電話会談の際に招待した。来ると言っていた」と述べた。

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(翻訳者:林奈緖子)
(記事ID:15695)