エルドアン首相、アッバース・パレスチナ大統領と会談「統一を!」
2009年02月08日付 Hurriyet 紙

パレスチナのマフムード・アッバース大統領をもてなしたエルドアン首相は、ファタハとハマスの分裂がトルコの支援を弱めていると述べた。エルドアン首相は、「彼らは自分たちの間で相互理解できていない」と主張されていることを明らかにし、「あなたたちがひとつになれば私たちはより力強く守ることができるだろう」と述べた。

タイイプ・エルドアン首相は、イスラエルのガザ攻撃の後、ハマスを批判したパレスチナのマフムード・アッバース大統領に対し、「団結してください。そうすればより力強くあなたたちを守ることができるでしょう」と述べた。エルドアン首相は、一昨日(6日)の晩、首相官邸での夕食会でアッバース大統領をもてなし、パレスチナのファタハとハマスの分裂が彼らの力を弱めていることに不満を述べた。同首相は、「私たちが訪れた各所でパレスチナについて弁護すると、私たちの前には常に、『彼ら自身が分かり合えていないのに、イスラエルとの和平交渉のテーブルにつくことなどできようがありません』という主張がなされるのです」と述べた。

エルドアン首相はアッバース大統領に、「私たちがあなたたちをより力強く守るためには、もうそろそろあなたたちの間で団結することが必要です」と述べ、この問題において双方ともに一歩を踏み出すことが必要であると述べた。エルドアン首相は、彼らが自分たちの抱える分裂を解消して、ともに行動する必要があると強調した。そしてトルコも、この分裂が解消され、両者が合意する政府が設立されるよう、すべきことは何でも行う準備があると述べた。

■私たちも望んでいる
アッバース大統領は自分たちもこれを望んでいることを明らかにし、この目的を実現するため可能な限り早く民主的な選挙が実施されることを望んでいると述べた。しかしアッバース大統領は一切選挙の日程について述べなかったことも伝えられた。

アッバース大統領は、一昨日の晩、アンカラに到着するとすぐに首相官邸に向かい、3時間滞在した。エルドアン首相とアッバース大統領はまず一緒に食事をとり、その後、長い間二人だけで会談した。会談に関連して昨日(7日)、首相府が行った会見では次のように述べられた。
「会談では、パレスチナ・イスラエル問題が最近の進展とともに取り上げられました。この文脈において、ガザでの停戦継続のために踏み出されるべき一歩、そしてパレスチナで国民の合意によって到達する最終地点が、入念に精査されました」

■アッバース大統領は感謝
会見では、アッバース大統領がフランス、イギリス、そして欧州議会における交渉に関して、エルドアン首相に説明したことも明らかにされた。アッバース大統領は、トルコがパレスチナ・イスラエル問題の解決のために行った努力と、ガザに対して示した人道的結束に感謝を示したことも述べられた。
会見では以下が述べられた。

■援助は続く
「パレスチナと当該地域が危機的な場面を迎えている現実を行動に移し、すべてのアラブや周辺諸国と良好な関係にあるトルコが、特に当事者双方に対し、持続可能な停戦条件の確保、ガザに対する人道援助を行き渡らせること、そして国内的な協調のためにエジプトが実施している交渉に積極的な貢献を続けることについて、双方が同意に達しました」

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( 翻訳者:永山明子 )
( 記事ID:15755 )