トルコ軍参謀本部よりイスラエル空軍司令官発言に猛反発
2009年02月14日付 Zaman 紙

参謀本部は、イスラエル陸軍司令官が国際会議で行ったスピーチに関し報道で取り上げられたいくつかの発言を、「現実をゆがめ、目的を逸脱した、忌々しく、到底認められないもので、彼らの任務の権限・責任から外れたものであり、そして最も重要なこととして、二国間の国家的利益を害しうるような発言であったと評価しうるものだ」ということを明らかにした。

参謀本部による文書声明では、次のように述べられた:
「2009年2月13日、イスラエル陸軍司令官が国際会議で行ったスピーチに関するいくつかの発言が、報道で取り上げられた。
報道された形をみるなら、当該の人物によるものとされる発言は、現実をゆがめ、目的を逸脱した、忌々しく、到底認められないもので、彼らの任務の権限・責任から外れたものであり、そして最も重要なこととして二国間の国家的利益を害しうるような発言であったとみなされうるものだった。我々は、イスラエル参謀本部はトルコ軍との関係を重要視していると考えており、彼らがこの問題に解決の光を投じること期待していることを、世論に敬意をもって伝える」

■イスラエル司令官からの耐え難い発言
ハーレツ紙のニュースによると、イスラエル陸軍司令官アヴィ・ミズラヒは、トルコに耐え難い言葉を用いるのに、よりによって国際会議の場を選択した。アメリカ合衆国、ドイツ、スイス、そしてブラジルの軍幹部をはじめ、様々な国から軍人が参加した「戦争心理学」をテーマとする国際会議で、長いスピーチを行ったアヴィ・ミズラヒ少将は、エルドアン首相がペレス・イスラエル大統領に向けた「あなた方は殺人をよくご存知だ」という発言に注目し、「エルドアン首相は鏡を見たらよろしかろう」と述べた。

ミズラヒ少将は、イスラエルを非難したトルコが、はるか以前に、アルメニア人に対し世界最悪の民族浄化を行ったことを強調し、同様の政策を、今日、クルド人に対して続けていると主張した。

イスラエル陸軍司令官は、イスラエルをパレスチナを占領しているとして非難したエルドアン首相の国(トルコ)は、キプロスの北部を数十年間占領していると主張した。

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( 翻訳者:林奈緖子 )
( 記事ID:15798 )