米クリントン国務長官、アンカラ来訪
2009年03月07日付 Radikal 紙

アメリカ合衆国のクリントン国務長官は、最初の中東歴訪の一環として昨晩(6日)アンカラを訪れた。クリントン国務長官は、アブドゥッラー・ギュル大統領、タイイプ・エルドアン首相、アリ・ババジャン外相との会談を予定しているが、アメリカのイラクからの撤退支援、アフガニスタンにおけるNATO支援、アメリカ議会での「アルメニア人虐殺」決議案等の複雑な問題が交渉の焦点となっている。外務省スポークスマンのバラク・オズゲリンは、「クリントン国務長官の来訪は、戦略的協力を証明する観点から重要である」と強調する一方で、アメリカ合衆国の新政権と共にあらゆるレベルでの対話と協力を続けると述べた。
クリントン国務長官は、ミュジデ・アル、プナル・キュル、アイスン・カヤジュ出演のNTVの番組「さあ、集まって、私たちと一緒に」や、メフメド・アリ・ビランドのカナルDの番組にゲスト出演し、トルコの視聴者に向かって話す機会も予定している。国務長官との交渉では次の問題が取り上げられる予定である。

エルドアン首相の特別な議題:エルドアン首相はクリントン国務長官に対して、トルコ政府がメディアに対して規制したとすることに関するアメリカ国務省の人権年次報告について質問する予定。

中東:トルコは、イスラエル-パレスチナ和平プロセスからハマスを排除しないという考えを新たにし、ハマスとファタハの和解のための(トルコによって実施された)措置について説明する。

イラン、シリアとの関係改善:クリントン国務長官は、テヘラン(イラン)とダマスカス(シリア)との対話計画を説明し、イランの核計画についての支持を求める一方で、アンカラ側はイランのメッセージを伝える予定。トルコ側は、更にガザ攻撃によってひびが入ったイスラエルとシリア関係における仲介役を引き受ける予定。

イラク:イラクから撤退する際、インジルリッキ基地の使用とPKKに対する協力について協議する予定。ババジャン外相は、アメリカのイラクからの撤退計画に支持を表明していた。クリントン国務長官もイラクにPKKが存在する問題に対し、協力の継続を保証する予定。

アフガニスタン:トルコは8月に国際治安支援部隊(ISAF)の文民要員の増員を計画したが、戦闘員派兵の要求にも直面することになる。アンカラは派兵要求に応えない可能性が高い。

アルメニア決議案:トルコは、コーカサスについての広範囲な資料を準備しており、ギュル大統領が始めたアルメニア宥和政策を説明し、アルメニア決議案がアメリカの議会を通過することにより生じる損害を強調する予定。

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( 翻訳者:富田祐子 )
( 記事ID:15940 )