ハーメネイー最高指導者、マシュハドで演説:「アメリカの《チェンジ》は行動で示されねばならない」(その1)
2009年03月22日付 Jam-e Jam 紙

アーヤトッラー・ハーメネイーはイラン暦元旦(2009年3月21日)、マシュハドのイマーム・レザー廟に集まった大勢の参詣者及びマシュハド市民に対して、「発展と正義のための礎・必要条件」について詳説し、消費のあり方を改める際の様々な側面に検討を加えた上で、第10期大統領選やイラン・アメリカ問題についても言明した。

〔中略〕

 イスラーム革命最高指導者は消費のあり方を改める必要性を説いたノウルーズ(新年)のメッセージに触れ、次のように続けた。「(消費の仕方を改めるという)この行動は、正義と発展への道のりにとって基本的な一歩である。なぜなら、浪費癖は経済的、社会的、文化的な観点から様々な損害・問題をもたらし、我が国の将来を脅かすことになるからである」。

 同師は、節約とは正しく消費すること、効率的で今後に利益をもたらすような消費を行うことであると述べた上で、「我々は、消費について誤った習慣や伝統、方法を追求してきたこと、過度の消費に陥ってきたことを認めなければならない。我々は生産を蔑ろにして、生産と消費のバランスを崩してきた。例えば生産されたナーンの3分の1、そして少なくとも消費される水の5分の1が、実際には無駄使いされている。それらは大変な苦労によって供給されているにもかかわらず、である。イランにおける消費エネルギー全体の平均値は世界平均の2倍以上であり、生産された商品に対する消費エネルギーの割合を意味するエネルギー消費指数は、遺憾ながら我が国では先進国の8倍だ」と続けた。

〔中略〕

「選挙は単に権力を掌握するためのものではない」

 同師は、選挙とはイスラーム体制の基盤の一つであるとした上で、次のように続けた。「宗教的人民主権は議論によって成立するものではなく、むしろ国民が(国政に積極的に)参加し意思を示すこと、国を取り巻く情勢に人民が《思想的・理性的・感情的》に関わることを必要とする。広く民衆が参加する公正な選挙によってのみ、これは実現可能となるのである」。

〔中略〕

 イスラーム革命最高指導者は大統領選に対する自身の立場を次のように示した。「このことに関しては、常に憶測や噂がつきものだったし、今後もそうであるだろう。しかし、私には一票を投票箱に投ずることしかできないし、誰に票を投ずるのか、あるいはしないのかといったことを口外することはない。なぜならこの問題をどう判断するかは、国民一人一人に委ねられているからである」。

 「私が政府を支持する発言をすると、そこに誤った意味を持たせようとする人が一部にいる。しかしながら、私は自らの義務に則って、これまでつねに政府や国の功労者たちを支持してきたにすぎない。政府が恵まれない人々により注意を払ったり、圧政や抑圧主義諸国に立ち向かったり、あるいは不公平な攻撃に晒された際には特に、私は政府を擁護する立場を取ってきた。しかしこれらの私の言動は選挙とは何の関係もなく、選挙に対する自らの立場を表明するものでもない」。

 革命最高指導者はイマーム・レザー廟参詣者らを前にして行った演説の最後で、イラン・アメリカ問題ついて触れた。
つづく


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( 翻訳者:小野彩 )
( 記事ID:16142 )