オバマ政権にトルコから最初のノー―ギリシャ正教会神学校問題
2009年04月09日付 Milliyet 紙

オバマ米国大統領が、トルコ大国民議会での演説で伝えたメッセージを評価した宗務担当のサイド・ヤズジュオール国務相は、トルコ大国民議会でヘイベリ島にあるギリシャ正教会神学校の開設について明確に言及したオバマ大統領に関し、「彼の発言によって何かが変わるわけではない」と話した。エルドアン首相も、「現時点でそのような予定はない」と述べた。
9月11日の攻撃後、西欧が間違った認識をし、反イスラム感情が作り出されたと話すヤズジュオール国務相は、「現在ドイツや米国で武器を使用した攻撃が起こっている。外国人が殺されている。ひとまとめに、このような国や信仰を非難してよいのか?極端な人々はどこにでもいる。この分析は慎重に行われるべきである。」と述べた。パレスチナ―イスラエル問題が解決しない限り、国際テロに終止符は打たれず、和平は非常に困難だと話すヤズジュオール国務相は、オバマ大統領がトルコ大国民議会で述べたメッセージを以下のよう評価した。
「もっともな見解だ。しかし、結果は実際の政策で分かる。魅力的なメッセージを送ってはいるが、結果がどうなるかは我々がフォローする。米国は、イスラム世界との間で起こった出来事の本当の原因を追求しようとしている。アフガニスタン、イラク、パレスチナで起こっているこのような暴力の原因は何か、社会学的に理解しようとし始めた。もう力では解決できないことを理解した。力で解決する問題であれば、すでに解決されているはずであるからだ。健全な認識が必要だ。」
ヤズジュオール国務相は、へイベリ島神学校の開設に関する要求に関し、「イスタンブル大学神学部の枠組み内での解決策は妥当であるとは看做していない。それ以外の特別な対応は問題を引き起こす。


■解決策が見つかるだろう

トルコで私立の宗教教育機関を開設することはできない。憲法に反する。トルコは法治国家である。法治国家の枠組みの中で物事を処理しなければならない。問題があるのだから、取り組まなければならない。最終的に何らかの解決策が見つかるはずだ」と話した。ヤズジュオール国務相は、「オバマ大統領が神学校の問題を演台で話したので、『このような政策が実施されるのか』という期待が生じているが」との質問に対して、「オバマ大統領の発言で何かが変わるわけではない。そもそも、これは我々の問題である」と返答した。昨日エルドアン首相も、記者がオバマ大統領の発言に触れると、「現時点でそのような予定はない。」と答えた。

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( 翻訳者:田辺朋子 )
( 記事ID:16169 )