ガシュガーヴィー外務報道官、週の定例記者会見で対米関係について語る(その2):「北朝鮮のミサイル問題はイランのミサイル計画とは無関係」
2009年04月07日付 Jam-e Jam 紙

「ガシュガーヴィー外務報道官、週の定例記者会見で対米関係について語る(その1)」の続き

 ガシュガーヴィー報道官は続けて、アメリカのアフガニスタン新戦略に対するイラン政府の立場について、次のように述べた。「精力的に国際会議に出席することが、我々の全体的な政策である。なぜならアフガニスタンの治安は我々にとって重要だからである。事実、一般的に言って地域的な取り組みが正しい方法だと、われわれは見ている。このことに関して今後実施が予定されている諸方策は、アフガニスタンの人々の発展と幸福のためにあらねばならないと、われわれは考えている」。

 ガシュガーヴィー報道官はイランとNATO、あるいはドイツ政府が医薬品を〔イランの〕チャーバハール港経由でアフガニスタンに運ぶことに合意したとする報道を否定した上で、次のように述べた。「西側当局も指摘しているように、このような合意は存在しない。とはいえ、隣国、なかでもアフガニスタンへの支援のために〔イランの〕港湾施設を利用したり、イランが様々な役割を果たしたりすることは目新しいことではなく、つねに我々の責務であり続けてきた」。

 同報道官はさらに北朝鮮のミサイル実験とそれに対する各国の反応について、イランのミサイル計画との関連性を強く否定した上で、「北朝鮮は何年も前からこの活動に携わってきたのであり、今回の実験も初めてのものではない。この問題はイラン・イスラーム共和国の活動とは何の関係もない」と述べた。
 
 同外務報道官は同時に、イランは東アジアという敏感な地域において、各国が平和と地域情勢の安定確保に向けて対策を講ずることが必要だと考えていると述べた。

 ガシュガーヴィー報道官はまた、イスタンブールでセイイェド・モハンマド・ハータミー氏とバラク・オバマ米新大統領が会談する可能性が報道で取りざたされていることについて、確認していないとした上で、「在アンカラ・イラン大使館からの情報によると、ハータミー氏の(トルコ)訪問にはそのような会見は予定されていない」と述べた。

 同報道官は、トルコで行われている「文明間の連帯」会議は〔世界の〕様々な機関が意見交換を行うよい機会だとし、「ハータミー氏とオバマ氏の会見について私が知っていることは以上だが、いずれにせよ、この会議でどのようなことが起こるのかは、今後を見守らなければならない」と述べた。

〔後略〕

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( 翻訳者:小野彩 )
( 記事ID:16175 )