このモスク、売り出し中―アンタリヤで
2009年04月10日付 Hurriyet 紙

アンタリヤで、今年竣工するも、権利書問題を解決できなかった2千人の収容規模を持つギョイニュク・メルケズ・エユプ・スルタン・モスクが、競売に出された。

アンタリヤ県ケメル区の観光地、ギョイニュクにあるメルケズ・モスクがモスクとして不十分であることから、2006年に新しいモスクを建設する方向で検討が始められた。

「ギョイニュク・モスクおよびコーラン教室設立と生活扶助・美化協会」が設けられ、地権者29人からなる共有地で2007年7月1日にモスク建設が始まり、今年の初めに完了した。

しかし、モスクの権利書問題は3年間解決されなかった。権利書の上では29に区分けされている2112平方メートルの土地に、20.5平方メートルの土地を所有するサイト・カプラン氏が、割当地を委譲しないと通達してきた。あらゆる努力にも関わらず、割当地を所有するサイト・カプラン氏を説得できず、協会はケメル簡易裁判所に共有関係解消の訴えを起こした。この間に、モスクの建設が始められたのである。モスク建設は18ヶ月で完了したが、権利書問題は未だ解決されなかった。ケメル簡易裁判所は、モスクを入札形式の一般競売にかけるよう判決を下した。

ギョイニュク・メルケズ・エユプ・スルタン・モスクは、671万840トルコリラ(約4億265万円)の売値で一般競売にかけられた。最初の入札は5月4日にケメル市役所で行われ、モスクはその購入者を待つことになる。モスクは床暖房付き、タイル装飾の施された、3階建てで、最初の入札で売却されなければ5月14日に再度、競売にかけられる。二回目の入札でも売却されなければ、不動産(モスク)は、最高額入札者の契約条件は非公開という条件で、競売告示で掲示された期間の最後に、もっとも高値を付けたものに競り落とされることになる。
協会設立時の会長であり、現在は副会長を務めるリュシュトゥ・アルタン氏は、権利書上29に区分けされている土地の所有者28人のうち、ある者は何らかの形で対価を受けとり、ある者は寄付として権利書を協会に譲渡したと述べた。リュシュトゥ・アルタン氏は、サイト・カプランという地権者の20.5平方メートルの土地を売り、譲渡してくれるよう説得できなかったと述べ、「建築敷地面積1444平方メートルを含む、合計2112平方メートルの土地のモスクが、買い手を待っています」と語った。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:16184 )