エジプトで老朽化したタクシーの新車化を進める国家プロジェクトが始動
2009年04月05日付 Al-Ahram 紙

■予約申込者にタクシー50台を水曜日に引渡し
■自動車会社、毎月350台の引渡しを約束

2009年04月05日付アル・アハラーム紙(エジプト)HP1面

【カイロ:ヒシャーム・アル=ザイニー】

 本紙記者が得た情報によると、予約申込者に対する第一回目のタクシー引渡しが決定した。これは銀行との協力のもと中古車の新車への交換を進める国家プロジェクトの一環として、手持ちの自動車を廃車にするサービスの利用者向けに行われるものだ。水曜日に開かれる盛大な引き渡し式には、ブトルス・ガーリー財務相と、〔中古〕車の回収を行うシボレー、ヒュンダイ、プジョー、エスペランザ、ラダの5つの会社の代表たちが出席する。

 自動車管轄の高官筋は、プロジェクトに参加している各社から10台ずつ、計50台が最初の予約申込者たちに提供される予定で、引渡し場所は、内務省がそのために用意した10フェッダーン〔≒42000㎡〕の面積を有する6thオクトーバー市警察署裏の広場であると語った。

 同筋によると、運転手達が受け取る自動車は白色で、両側面には黒色の四角形の中に白いラインが入っており、そこに広告が掲示されることで、他の車と区別される。これが自動車の価格を抑え、月賦を少なくすることに大きくつながっているのだという。

 またこの引渡し場所は、少なくとも一年の期間、プロジェクトに参加する人達に自動車を引き渡す定位置となり、そこで各自動車会社が廃車と運行テストの手続きをスムースに行えるほか、金融省の担当者や銀行の担当者の活動にも使われる。〔水曜日の〕引渡し式は、総計3万4000台のタクシーに及ぶプロジェクト始動の第一歩となる。

 引き渡しの継続と活動の進め方について各自動車会社は、予約順に毎月約350台の引き渡しを行い、プロジェクトの成功のために手続きを完了させると強調した。

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( 翻訳者:平寛多朗 )
( 記事ID:16221 )