アフマディーネジャード大統領、反人種主義世界会議《ダーバン2》で演説:「世界的圧制の柱が崩れ落ちる音が聞こえる」(1)
2009年04月21日付 Iran 紙


【政治部】イランのアフマディーネジャード大統領は昨日〔4月20日〕午後、ジュネーブで開かれた反人種主義世界会議の中で中世の圧制に触れ、「あの時代は奴隷の売買や欧米へ輸出するための人間狩りが、百万単位で行われていた」と述べた。

 大統領はこの時代を、寄る辺なき人民の虐殺の時代と名付け、以下のように続けた。「その後、諸国民は幾百万の人々の犠牲の上に、侵略者らを追い出し、独立した政府を打ち立てた。しかし、権力主義者どもは2度の大戦を強要し、その結果約1億もの人々が犠牲となり、国土の大半が荒廃してしまった。そして、自らをこれら2度の戦争の勝者だと考えた覇権主義者どもは圧制的な法を制定し、諸国民の権利を蹂躙した」。

 アフマディーネジャード大統領は、国連安保理は第一次・第二次世界大戦の落とし子に他ならないとした上で、「彼ら〔安保理常任理事国〕はいかなる正当な論理もなく、自らに拒否権を認めている。それはいかなる宗教や正義、法、そして人間的尊厳によっても正当化され得ない」と述べた。

 アフマディーネジャード大統領の演説でのこのような発言に対し、出席者らが支持のしるしとして拍手喝采する中、大統領はさらに次のように続けた。「安保理は世界の安全保障における最高の意志決定機関であるが、しかしながら正義と真理の代わりに力が法の源泉であるような場合に、どうして安全の確立など期待できようか」。

〔中略〕

 アフマディーネジャード大統領はシオニズム体制によるパレスチナの占領について触れた上で、次のように続けた。「〔欧米の人種主義者たちは〕ホロコーストを理由に侵略を行い、一国民〔=パレスチナ国民〕を流浪させ、欧米その他から人々をこの地に移住させ、偽りの政権を打ち立てた。実際、ヨーロッパでの人種主義による災厄を償うことを口実に、彼らは最も暴力的な人種主義者らを別の場所、すなわちパレスチナの支配者に据えたのだ」。

 大統領はまた、「欧米諸国は、ジェノサイドに関わった人種主義者らを支援することは自らの責務であると考えている。彼らは過去60年にわたって略奪体制を支え、またそれを支援することで略奪者たちをフリーハンドにし、この体制の悪行の数々に対して黙認してきた」と述べた。

〔中略〕

続く・・・


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( 翻訳者:小野彩 )
( 記事ID:16292 )