ウォール街、テヘラン証券取引所に虎視眈々
2009年04月26日付 Jam-e Jam 紙

【経済部】米国の銀行がイラン進出を打診したとの情報が確認されて数日も経たないうちに、今度はウォール街がテヘラン証券取引所に目を付け、いくつかの提案を〔イラン当局に〕行ったとの情報が入った。

 本紙記者の報告によると、長引く不況とウォール街の〔株価〕指数の下落を受け、一部のアメリカの投資家は、世界的な経済危機にもかかわらず〔良くもなく悪くもない〕中間的な状態で取引を続けているテヘラン証券取引所に注目しているという。それによると、ウォール街を代表する投資仲介業者6社は最近、テヘラン証券取引所で活動を行うための打診をイラン経済省に行ったとのことだ。

 この報告は次のように続けている。「この打診は2部からなる。第1部は、個人及び機関投資家の代理として、これらの投資仲介業者がテヘラン証券取引所に上場しているイラン企業の株式を取得するというもの。そしてより大きな提案を含んだ第2部では、アメリカ企業の株式の〔テヘラン〕有価証券取引所への上場が打診されている。もちろん、現在のイランの資本市場に関する法律では、アメリカ企業にこのような許可は与えられていない」。

〔中略〕

相次ぐ打診

 10日ほど前、ジャーメ・ジャム紙はアメリカ企業によるイラン市場参入の打診の波が大挙して押し寄せつつあることを報じた。

 口火を切ったのは、アメリカ金融大手シティーバンクとゴールドマン・サックスの二社であった。シティーグループに属するシティーバンクはアメリカ第2位の銀行で、株式の5%をサウジアラビアの王子が保有しており、この王子が同銀行と〔イラン〕中央銀行との間の交渉の仲介役を担っている模様だ。ゴールドマン・サックスは投資分野におけるウォール街の巨人の一つであり、ロバート・ゼーリック現世界銀行総裁はかつて同社のトップを務めていた。

 ジャーメ・ジャム紙による報道に対し、4日ほど前、ダーヴーディー第一副大統領はそれを認める発言を行っている。

 アメリカ側の打診はイラン金融界にとどまらない。自動車メーカーのクライスラーは経営危機を乗り切るために、SAIPA社〔※1966年創業のイラン大手自動車メーカー。Societe Annonyme Iranienne de Production Automobileの略。イラン国内向けに日産車やルノー車などを製造している〕にアプローチしている。また〔金融、自動車につづく〕第3の事例として、今年の石油・ガス・石油化学見本市にアメリカ企業約8社が参加したことが挙げられる。

 そして第4の事例として、今やアメリカはイラン証券取引所への参入を狙っているのである。

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:16393 )