1位はアフマディーネジャード、2位はキャッルービー:最新の世論調査で
2009年05月13日付 E'temad-e Melli 紙

【政治部】大統領選に関する最新の世論調査が発表された。それによると、マフムード・アフマディーネジャード、メフディー・キャッルービー、ミール・ホセイン・ムーサヴィー、モフセン・レザーイーの順で国民の人気が高いことが分かった。

 世論調査は通常、これまでの選挙でも行われてきた。情報省、イラン国営放送、内務省、IPNA(イラン・スポーツ通信)などが、科学的で精緻な方法を用いて調査を行ってきた。これら以外にも、一部の民間の調査機関も世論調査を実施している。

 これまでの選挙では、「未来世論調査センター」が最も正確な調査結果を発表した実績がある。76年〔西暦1997年〕、その他の調査機関がアリー・アクバル・ナーテグヌーリーの当選を予測するなか、この調査機関はセイエド・モハンマド・ハータミーが〔同年の大統領選挙で〕最多の票を獲得するだろうと予測し〔、実際その通りになっ〕た。

 世論調査が犯した誤りの中でもっとも顕著だったのが、84年〔2005年〕の大統領選挙をめぐるものだった。この年、アクバル・ハーシェミー=ラフサンジャーニーがどの世論調査でもトップを占め、モスタファー・モイーン(参加戦線及びイスラーム革命聖戦士機構が擁立)、モハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ(「変化を求める原理派」が擁立)、アリー・ラーリージャーニー(伝統右派が擁立)、メフディー・キャッルービー(一部の改革派が擁立)が続き、当時テヘラン市長だったマフムード・アフマディーネジャードは6番目に過ぎなかった。

 ところが、これらの調査機関の目が届かないところで変化が生じていた。その結果は驚くべきものだった。第一回投票ではハーシェミー=ラフサンジャーニーが最多の票を得たものの、当選に十分な得票には至らず、アフマディーネジャード、そしてメフディー・キャッルービーが続いた。

 なお、メフディー・キャッルービーは朝の6時まで2番目の得票であったにも拘わらず、その後一部の票が操作され、3番目につけていたマフムード・アフマディーネジャードが2番に繰り上がってしまったと主張している。

 いずれにせよ、最終的な得票結果は、ハーシェミー=ラフサンジャーニー、マフムード・アフマディーネジャード、メフディー・キャッルービー、モハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ、モスタファー・モイーン、アリー・ラーリージャーニーの順であった。

 このような結果を受け、世論調査を実施してきた調査機関の多くは、自らの調査方法の見直しを迫られることとなった。彼らは、農村地域や小都市、郊外の町などを調査対象から排除していたからだ。

 こうして今年から、新たな手法での世論調査が始まった。信頼できる某機関が行った最新の世論調査が示すところでは、国民信頼党のメフディー・キャッルービー総書記がここ数日間のうちにめざましい追い上げを見せ、2位につけている模様だ。キャッルービー本人、そして同氏とともに活動を行っている顧問たちの言動が、同氏の訴える経済・社会スローガンに人々の好感を引きつけているのである。

 世論調査では、国営メディアを最大限利用することのできる位置にいるマフムード・アフマディーネジャード現大統領が現在1位で、2位にはメフディー・キャッルービーが続き、3位にミール・ホセイン・ムーサヴィー、そして最後にモフセン・レザーイーという順になっている。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16438 )