ヴァンで幼児殺人事件、犯人は隣人
2009年05月25日付 Hurriyet 紙

ヴァンのオザルプ郡で23日前に行方不明になった3歳のゼフラ・チェリケルは、親戚であり隣人の家にあるタンスで死体で見つかった。

ヴァンのオザルプ郡ドルタイ村で、2009年5月3日から行方不明になっているチェリケル家の3歳の女児ゼフラ・チェリケルは、親戚であり隣人のデルヤ・トゥンチの家にある嫁入り道具のタンスで死体となって発見された。デルヤ・トゥンチは、子どもをタンスに入れたことを自白した。事件のショックの渦中にある母親のアイジャン・チェリケルは、娘の犯人が逮捕だけではなく、死刑とされることを求めた。

オザルプ郡のドルタイキョイに住む4人の子どもの母親であるアイジャン・チェリケルは、22日前に3歳の娘であるゼフラを義母に任せたまま親戚の家に行った。家の前で遊び始めたゼフラちゃんは、一瞬にしていなくなった。ゼフラがいなくなったことに気付いた祖母のゼリハ・チェリケルはすぐに家族のメンバーに知らせ、子どもを捜し始めた。捜索の結果が得られないと、家族は状況を軍警察とオザルプの郡の役所に知らせた。オザルプの郡庁、軍警察そして村民みながゼフラちゃんを見つけるため動員された。捜索には捜査犬も用いられる一方、軍警察部隊は村の中を流れる谷川で捜索を行った。村の家々は、浄化槽も開け中を捜査させた。しかしあらゆる捜査にも関わらずゼフラちゃんは見つからなかった。

■ 生きたままタンスに入れ死に至らせた

ゼフラちゃんの死体は、親戚であり隣人であるデルヤ・トゥンチの嫁入りのタンスから出てきた。
信じられない事件に関して語ったゼフラの叔父であるエクレム・チェリケルは、ゼフラが親戚によって誘拐され、その後嫁入りのタンスに入れられ殺されたと語った。チェリケルは以下のことを語った:

「外で遊んでいたまだ3歳のゼフラを家に入れ、その後嫁入りのタンスの中に入れました。ゼフラがタンスの中から出ないように上にふとんを置きました。デルヤ・トゥンチはその後何も無かったように振舞いました。そのうえ、郡の外にいる夫が家に戻った時に家で嫌なにおいがすると言っていました。デルヤはこれに対して夫に、ふとんが濡れているからこのような臭いがするのだと言っています。しかし夫はこれを信じませんでした。家のあらゆる場所を探しました。そして上に置かれたふとんで閉じられた嫁入りのタンスを開けると、おじの行方不明になっている3歳のゼフラが臭い始めていました。そしてうじが付いた死体を発見しました。私たちの親戚である(夫の)ビュレント・トゥンチは、これに対して軍警察に行き、事件を説明しました。」

■ 1週間前に家に火をつけた

デルヤ・トゥンチ容疑者は、子どもが行方不明になったため他の村から家族の応援に訪問した親戚を、死体が見つかったタンスの部屋で寝かせていたことがわかった。デルヤ・トゥンチは1週間前に家に火をつけた。しかし炎は隣人によって短時間で消された。これは家にあるタンスの中にいる姪のゼフラの死体と処分する目的で実行したとされる。

事件が公に出た後、軍警察はデルヤ・トゥンチ容疑者、義父アブドゥルバリ・トゥンチとその夫ビュレント・トゥンチを監察下においた。デルヤ・トゥンチは軍警察に述べた供述で殺人を自白し、ゼフラの父ゼキ・チェリケルが彼女を困らせたため可愛らしい娘を殺したと話したことがわかった。

■ 妊娠4ヶ月だった

自身も3歳の娘と妊娠4ヶ月の子どもをもつことがわかったデルヤ・トゥンチは、法廷(の処分)により拘束され、拘置所に入れられた。また妻と義父は釈放された。ゼフラちゃんの腐敗し始めた遺体は、司法解剖された後ドルタイ村で涙の中埋葬された。

村で22日間娘が見つかるようにという願いとともに暮らしてきた母親のアイジャン・チェリケルは、この事件が分かった後まるで茫然自失となった。母親は、逮捕されたデルヤ・チェリケルの死刑を求める一方、ゼフラの父親メフメト・ゼキ・チェリケルは供述を取るため監察下におかれた。

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( 翻訳者:白石百合子 )
( 記事ID:16531 )