ウェブサイト「フェイスブック」、フィルタリングされる
2009年05月24日付 E'temad-e Melli 紙

【エッテマーデ・メッリー】ウェブサイト「フェイスブック」〔※1〕が昨日フィルタリングされ、イランの人々は選挙を目前にして再び、多数の利用者を擁するサイトがフィルタリングされるのを目の当たりにすることとなった。前回の大統領選のときは、「ourkut〔※2〕」サイトがフィルタリングされている。

 現在、世界に2億人の利用者を擁するフェイスブックは、イランでも多数の利用者を擁し、インターネットが利用可能な人々の大多数がこのサイトのメンバーとなっている。来る大統領選に向けて〔サイト上で〕宣伝活動が行われていることが、この人気サイトがフィルタリングされた最大の要因であろうと思われる。

 「フィルタリング該当サイト指定委員会」は昨日午前、国内でのフェイスブックの閲覧に対しフィルタリングを行うよう指示したが、その数時間後、再度フィルタリングの解除指示を出した。その理由は全く不明である。イラン労働者通信の報道によると、フェイスブックは一部のISP(インターネット・サービス・プロバイダー)でフィルタリングが解除され、再びフィルタリングされたという。

 通信インフラストラクチャー社(TIC)広報部長は、フェイスブックのフィルタリングへの自社の関与を否定して、次のように話した。「サイトのフィルタリングは、情報省や内務省、司法権といった一部の機関の代表者からなるフィルタリング該当サイト指定委員会の指示によって行われるが、この委員会には通信省からの代表者は一人もいない」。また同広報部長は、「指定委員会による決定の後、通信省にフィルタリング指示が出され、通信インフラストラクチャー社によってその指示が実行される」と説明した。

 あと20日も経たないうちにイラン大統領選挙が行われる。アフマディーネジャード現大統領のライバル候補たちは、自らの政策の宣伝に政府系メディアを利用することが困難であるため、フェイスブックなどのネットワーク・テクノロジーを利用して自身の政策を宣伝し、支持者の数を増やそうと試みてきた。

 こうした候補者たちは、自らのメッセージを人々に広く伝えるためにフェイスブックのようなネットワークに依存してきた。イランでの政治的な宣伝活動にこうした技術が利用されてきたことが、選挙まであと20日を切ったこの時期に、同サイトがフィルタリングされた最大の要因であると考えられる。ミール・ホセイン・ムーサヴィー氏は、このネットワーク上に自身の個人ページを持っている候補者の一人である。

 イランでは約2100万人がインターネットを利用しているが、イランでのフェイスブックの利用者数について公式な発表が行われたことはない。

 フェイスブックは、ソーシャル・ネットワーキングやインターネット・プロジェクトなど、様々なことが可能なプラットフォームである。フェイスブックのメンバーはそれぞれ個人ページを持っており、グループを開設したり、他のグループのメンバーになったりすることができる。つまり、フェイスブックのメンバーは、フェイスブックを自身のパーソナル・コンピューターのように利用することができるのだ。

 選挙を前に各種ヴァーチャルサイトを活用することは、イランに限った話ではない。前回のアメリカ大統領選挙でも、ヴァーチャル・ソーシャルサイト「フェイスブック」とアメリカのABC放送が、来るべき大統領選に対する人々の意識の向上を目的に、興味深い取り組みを率先して行った実績がある。U.S. Politicsと呼ばれるカテゴリーをフェイスブックに加え、利用者がアメリカ大統領選の選挙情勢をより良く知ることができるようにしたのである。

 フェイスブックがフィルタリングされたというニュースは昨日土曜日の午後、ショートメッセージ・サービス(SMS)を通じてフェイスブックのメンバー間に広まった。このサイトの人気に関する公式な統計はないが、非公式の統計によると、フェイスブックはイランの人気サイトのトップ10に入っているとのことであり、また、別の非公式の統計によると、イランの人気サイト第4位に入っているという。

〔後略〕



※1 フェイスブックとは、登録者同士の交流を目的とし、個人ページの設立やグループの設置を行えるソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を提供するサイトの一つ。同様のサイトとして、日本ではミクシィ(mixi)が有名。
※2 orkutの誤り。orkut(オーカット/オルカット)は、フェイスブックと同様、ソーシャル・ネットワーキング・サービスを提供するサイト。

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( 翻訳者:佐藤成実 )
( 記事ID:16582 )