インフレ率低下―1970年代以後、最低の水準に
2009年06月03日付 Milliyet 紙

トルコのインフレ率は、1970年以後最低の水準に達した。年間インフレ率は、消費者物価指数で5.24%、企業物価指数で-2.46%となった。

トルコ統計機構(TÜİK)は5月の物価指数を発表した。この発表によると、5月の消費者物価指数は0.64%上昇した。消費者物価指数は1月に0.29%増、2月に0.34%減、3月に1.10%増、4月に0.02%増を記録している。

5月については年間インフレ率は5.24%に低下したが、これは歴代最低記録となった。5ヶ月間のインフレ率は、消費者物価指数で1.71%である。

■衣料品と食料品で上昇

インフレ率の上昇には、夏物の需要増により11.46%増を示した衣料品・靴、また0.19%増の食料品、非アルコール飲料が影響している。物価上昇したのは、交通0.79%増、アルコール飲料・煙草0.04%増、通信0.17%増、外食・ホテル0.40増、医療0.17%増、教育0.70%増、その他製品・サービス0.35%増である。物価下落が見られたのは、住宅価格1.91%減、家具0.19%減、娯楽・文化0.28%減である。年間インフレ率は、食料品7.63%、アルコール飲料・煙草7.15%、住居費11.79%となった。衣料品・靴の物価は年間ベースで0.78%下落した。

■シーズン物以外でインフレ率下落

消費者物価指数を個別に参照すると、シーズン物以外で、5月の消費者物価指数は0.04%下落した。食品関連の原材料を除くと0.69%、燃料を除くとインフレ率は1.13%である。食品関連の原材料と燃料を除外すると1.29%、燃料とアルコール飲料・煙草を除くとインフレ率は1.19%であることが明らかになった。燃料とアルコール飲料・煙草と直接税・間接税を除いて物価をみると、インフレ率は1.39%であり、これらに加えて食品関連の原材料も除外するとインフレ率は1.66%となる。食品関連の原材料、燃料、アルコール飲料・煙草、金を除くとインフレ率は1.39%で、燃料、食料品、アルコール飲料・煙草、金を除くと1.79%となる。

■イスタンブルで0.05%、アンカラで0.42%

統計を地域ごとにみると、5月のインフレ率が最高だった県はアンタリヤ、ウスパルタ、ブルドゥルで、1.55%を記録した。インフレ率はアンカラで0.42%、イスタンブルで0.05%、イズミルで0.96%である。ガズィアンテプ、アドゥヤマン、キリスでは、0.32%と最大下落率を記録した。

■製造業で月間インフレ率、マイナスに下落

5月の企業物価指数は0.05%下落した。4月で年間ベースでマイナスになった企業物価指数は、月間ベースでもマイナスを示した。企業物価指数におけるインフレ率は、1月0.23%、2月1.17%、3月0.29%、4月0.65%上昇した。今回の結果により、年間ベースで見ると、企業物価指数は2.26%下落した。このように4月から年間ベースで0.35%と初めてマイナスに下落した企業物価指数は、引き続き下落した。5ヶ月間の企業物価指数は2.30%上昇した。

項目別に見ると、工業で企業物価指数は0.89%下落したが、農業では3.70%上昇した。製造業では、物価は0.07%の下落を示した。鉱産物では0.37%上昇、電力・都市ガス・水道は10.10%下落した。

製造業の下位分類では、物価上昇が見られたのは、食料品、衣料品、革製品、出版・報道、石炭・石油製品、機械装置、その他の車やオートバイ、家具である。

煙草の価格変動は見られなかった。一方で物価下落したのは、繊維製品、製材・木製品、紙製品、化学製品、プラスチック、非金属、金属、金属製品、オフィス機器、電気機器・装置、情報通信機器、医療機器、トラックである。

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( 翻訳者:三村麻衣 )
( 記事ID:16603 )