ディヤーラ県で困窮世帯に援助の手
2009年06月06日付 al-Sabah al-Jadid 紙

■ ディヤーラ県で困窮世帯に援助の手

2009年06月06日付サバーフ・ジャディード紙(イラク)HP1面

【ディヤーラ:本紙】

 赤新月社と移住・避難民局とは、ディヤーラ作戦司令部と連携し、バアクーバ中心部にある同司令部の本部において、何十人もの寡婦、孤児、貧しい避難家族に対し、人道支援物資を配布した。

 赤新月社のディヤーラ県支部代表を務めるカリーム・ラッザーク氏は本紙に対し、「支援物資の配布は、被害を受け困窮した家族に出来る限り多くの支援を行き渡らせるという、われわれが取り組んでいる意欲的な計画の一環としておこなわれている」「今後もこの方向で目覚しい活動が行われるだろう」と語り、移住・避難民局と作戦司令部との相互の連携によって活動が向上し、最近になって元の家に帰還した避難家族の多くに支援を行き渡らせることができたと説明した。

 一方、ディヤーラ県移住・避難民局のガズワーン・マジード局長は、支援物資の配布は同局が行っている諸活動のひとつとして行われており、苦しい生活を送っている多くの世帯の負担を取り除くことを目標に、この方向性で活動を継続していくことを確認した。そして局長は、同じ枠組みで用意された数多くの計画の存在を明らかにし、さらには困窮世帯の支援における連携を図るため、国際的な機関や市民団体との協力関係があることも明らかにした。

 ディヤーラ作戦司令部のターリク・アッザーウィー司令官は、「司令部は数ヶ月来、一定のプログラムに則って何十人もの寡婦や孤児と月例の面会を行い、彼らの抱えている問題を聴取して、必要なケアを提供してきた」「移住・避難民局と赤新月社との連携によって現在では面会からさらに先に進み、人道支援物資の配布が行われている」と述べ、現在、進展させようとしている活動の枠組みとして、困窮世帯や親を失った子ども達を抱えた世帯への支援を国民和解委員会と連携して行い、多くの家族に金銭的な保証を提供するというものがあると説明し、「この取り組みは今後、彼らの暮らしぶりにいい結果をもたらすであろう」と語った。

 支援の恩恵を受けている家族の多くは、プログラムが一過性のもので終わらないことが必要だと強調する。寡婦や孤児たちの生活状況の改善や、貧困者への援助と金銭的支援の提供を目的とした、きちんとした計画に基づいたものであるべきだというのである。彼らによれば、貧困や生活状況の悪化は多くの世帯にとって脅威となりつつあり、子どもを失い、家を終われ、農地や店舗、その他の地場産業といった収入源の大半を破壊された家族にとってはなおさらだ。しかも人道支援物資の一部は貧しい人々の元に向かう代わりに市場に流れ込んでおり、配布にあたった人道団体のマークをつけたまま市場で売られている食糧もあるという。

Tweet
シェア


原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:南・西アジア地域言語論(アラビア語メディア翻訳) )
( 記事ID:16659 )