割礼の季節―対象となる子供たちにどう説明すべきか?
2009年06月13日付 Zaman 紙


学校が長期休暇に入るとともに割礼の季節が始まるが、専門家は父母に対し、子どもたちに割礼を「切ってもらう」と言って怖がらせるのではなく、必要なことであるということを、適切な言葉で説明するよう呼び掛けた。

特に学校が夏休みに入るとともに増加する割礼儀式でおこる諸問題に注意を向ける専門家は、家族に子どもたちを心理的に怖がらせないように呼びかけた。

特に衛生問題を指摘する専門家は、多くの自治体や様々な団体が行なっている集団割礼を避ける必要があると指摘し、この種の集団割礼においては衛生状態が十分ではないと注意を促した。

ブルサにおいて、特にクランプ(鉗子)を使った割礼手術法を広く用い、「ボンジュック(お守り)をつけている割礼師」(註:手術のとき、子供たちに『痛くないよ、痛くないように先生もボンジュックをつけるから』というのでこうした名前で呼ばれるようになった)との評判のケマル・ウズン氏は、割礼(手術)と割礼儀式はそれぞれ別々に行われるべきであるとし、「皆さんは割礼手術が行なわれた後、割礼の祝宴と儀式を行ってください。祝宴の間の割礼手術は適切ではない。なぜなら、割礼はちょっとした手術である。その結果何が起きるのか誰もわからないのである。そのほか、割礼は子どもの心理上、つらいことだ。割礼の際、皆が子供の周りで手術を見守ることになれば、これは子供に心理的悪影響を与える」と述べた。

子どもたちの割礼について、0~2歳の間と6歳以降が割礼にもっとも適した年齢であると指摘するケマル・ウズン氏は、「子どもたちにとって、3歳から6歳までの時期の割礼はかなり心理的悪影響をもたらすものだ。この年齢での割礼を行なわない方が得策である」と話した。

■「割礼用の器具のクランプで、笑って、遊んで、男子になる」

クランプ、これは唯一使用する割礼の器具であるが、これにより「今日は割礼、さあ、遊びへ、お風呂へ、学校へ、海へ、いますぐ!」と言った気軽さで、男子であることへの第一歩を記すことになるのだと説明するケマル・ウズン氏は、この手術法は、割礼に手軽さをもたらしたと語った。近年では急速に発達する医療技術とともに、割礼にも手軽さをもたらしてくれる手法が現れていることを強調するウズン氏は、クランプ技術もこれらのひとつであると話した。

この手法では出血せず、縫合も必要ないことが知られているが、そればかりでなく消毒され、使い捨ての器具であるため、非常に衛生的であると説明するウズン氏は、この手法はブルサにおいて広く用いられていることを明らかにした。ウズン氏は、「子どもたちはクランプによる割礼手術後、すぐに普段の服を着て、立ち上がり、歩き回り、遊び、風呂に入ることができる。その上、制限はあるが、海あるいはプールへ行くことができる。この状態を『今日は割礼、さあ遊びへ、お風呂へ、学校へ、海へ、いますぐ!』と要約することができる」と述べた。

2年間この手術を行ってきたというケマル・ウズン氏は以下のように話を続けた。「この手法は西暦2000年以来トルコで行われ始めた。ブルサで、私は2年間行ってきている。割礼において、家族は特に切除後の出血と縫合を怖がる。この手法のおかげで不安が消え、私も安心して手術を行っている。さらに、私もボンジュックをつけようと話しかけ、これが好印象を与えているので、ボンジュックをつけている割礼師と呼ばれるようになった」

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( 翻訳者:岸田圭司 )
( 記事ID:16684 )