「ホルダード月22日の選挙は7千万人の勝利」:次期大統領、国内外の記者との会見で
2009年06月15日付 Iran 紙

【政治部】イラン国民2450万の信任票を獲得して、これからの4年間再び大統領として奉職することが決まったアフマディーネジャード大統領は、選挙後初の会見で、国内外の報道陣の質問に答えた。

 アフマディーネジャード博士はホルダード月22日〔6月12日〕の選挙を「大いなる伝説」と表現し、「イラン国民の運動はイラン現代史の転換点にさしかかっている」と強調した。

「西洋諸国のマスコミは民主主義を信じているのだから、その結果に満足すべきだ」

 大統領はある記者の質問に答えて、「西洋諸国のマスコミは民主主義を信じているのだから、その結果に満足すべきである。彼らは自らの望まぬ決定を国民が下すと、いつもそれに異議を唱えてくる」と述べた。

 記者会見の続きで、一部の西側メディアがイランの選挙結果に疑問を差し挟んでいることについて、〔イラン国営放送の〕ニュースチャンネル記者の質問を受けたアフマディーネジャード大統領は、「我々国民の答えは明白である。4000万人が選挙に参加し、2500万人近くが私に投票した。4000万人が西側メディアによるイラン内政への介入に反対しているのだ。イラン国民はいかなる場面においても、〔敵の侵略からの防衛という〕伝説を繰り返してきた」と回答、イラン国民は最も政治的で社会的、かつ責任感の強い国民であるとした上で、「ホルダード月22日の選挙では、7000万人のイラン人が勝利した。〔投票をした〕4000万人はさらに大きな勝利を得たのだ」と述べた。

 アフマディーネジャードはさらに、「もし7000万人のうち〔投票権を持たなかった〕その他の人々にも選挙への参加が可能であったならば、彼らも選挙に参加していたはずだ」と指摘した。

 大統領はまた、「抗議をしたり、選挙結果に疑問を投げかけたりしている者がいるとしても、それは重要なことではなく、自然なことである。なぜなら彼らは、自分たちが当選すると公言していたのに、実際には当選できなかったからだ。それゆえ、彼らが不快な気持ちを抱き、反発し、〔抗議の〕文書を〔ハーメネイー最高指導者や護憲評議会などに〕提出したとしても、それは自然なことである」と付け加えた。

 大統領はさらに、この手の〔選挙結果に抗議を表明したりする〕発言には特別な価値などなく、サッカーの試合でのちょっとした騒動のようなものだとして、次のように述べた。「6~7万人が観戦するサッカーの試合では、ファンは感情を激しく露にするものだ。今回、4000万人が試合に参加したというだけで、〔多少の〕騒動が起きたとしても、さして重要ではない」。

 アフマディーネジャードは、「騒乱を引き起こそうと考えている過激派がEUと結託して、ある特別な場所で座り込みの抗議活動を決行しようとしているとの情報があるが」とのファールス通信記者の質問に対しては、「イラン国内に外国の目的を推し進めようとする人間がいる可能性は少ないと思っている」としつつ、「外国勢力が介入しようとするときはいつも、国民は団結して抵抗してきた」と述べ、同時に「外国人を通じて僅かでも何らかの行動を起こそうとする者がいれば、そのような者に対しては、司法機関が取り締まりを行い、いかなる騒動も阻止するだろう」と強調した。

アフマディーネジャード「オバマと討論を行う用意がある」

 イラン・イスラーム共和国の外交政策、及びホルダード月22日の選挙をめぐるバラク・オバマ米大統領の発言について質問を受けたアフマディーネジャード大統領は、「われわれは選挙に対して各国が取っている立場について、現在精査しているところだ。彼らが国民による選挙に対して、いかなる姿勢を示しているかについて評価を行っている」と述べた。アフマディーネジャード大統領はその上で、オバマ米大統領と討論する用意があることを再度強調した。

〔後略〕

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( 翻訳者:尾曲李香 )
( 記事ID:16723 )