イスタンブルの新任県警本部長は社会的
2009年06月19日付 Radikal 紙

イスタンブルの新任県警本部長は、イズミルで内勤の警察官数を削減し、市民と交流のある巡回警察官を増員させた実績を持つ。

イスタンブル県警本部長ジェラレッティン・ジェラフの後任として赴任する現イズミル県警本部長のヒュセイン・チャプクン氏は、カンタル警察センターで本部長補とともにいた際に警察総監のオウズ・カアン・キョクサルから辞令を受けた。

チャプクン氏は、イスタンブルは世界の大都市と比べて治安のよい都市であり、「この安全な状態をさらに一歩進め、発展させること、それを確実に実行することが、当然我々の最初の目標となります。約3万人の警察官とともに働くことになります。もとより優秀な彼らが、県民により多く奉仕できるよう、指揮していきます。イスタンブルのマスコミと、県民と、そして良き職員とともに、よりよい方向へ進んでいくことを確信しています」と語った。

チャプクン氏の着任に関する最初の質問は、ミュネッヴェル・カラブルトの殺人事件(注)についてであった。彼はこと凶悪犯罪に関しては、イズミルで勤務していた者が発言するのは意味がないとし、「現場の職員たちはあらゆる可能性を検討し、熱心に捜査を行っていると信じています。巷間言われていることに何か発言すべきでないでしょう」と述べた。

ヒュセイン・チャプクンは、イズミルに赴任していた3年間に、内勤の人員を削減し、警察官を街に移すことに成功した。これにより155番(の緊急通報)に寄せられた要請に対し、治安隊がかけつけるまでに要する時間は平均3分となった。「信頼のチーム」、「学校チーム」、「社会保障警察」、「優秀な警官の表彰」などのプロジェクトを次々と実行してきたチャプクン氏だが、街頭で働く子どもたちを集め、「社会奉仕と児童青少年保護協会」と共同で、彼らを支える活動も行ってきた。また海賊版に対する規制を強化し、街頭の海賊版を売る商品台やラベルのない製品の販売を大幅に削減させた。チャプクン氏が赴任中に起きた82件の凶悪事件のうち、81件が解決している。

チャプクン氏は、1971年バルケスィル警察でキャリアをスタート、その後ヨズガト、メルスィン、アンタリヤ、ガズィアンテプ、マニサ、アダナそしてブルサで県警本部長を務めた。1988年から1991年まで警察総監補、1992年から1993年までは調査・計画・調整の専門員として任務にあたった。2006年3月10日付けでイズミルの県警本部長に就任。既婚で二児の父。2011年1月に定年を迎える。

「県警本部長に関する法令」により、(今回の人事異動で)7県の県警本部長が中央に転任となった、37名の赴任地が変わった。チャプクン氏の後任にはアンカラ県警本部長エルジュメント・ユルマズ氏、そのまた彼の後任にはカイセリ県警本部長のオルハン・オズデミル氏に辞令が下った。オズデミル氏は大統一党の前党首、ムフスィン・ヤズジュオール氏がなくなったヘリコプター事故の後に、カイセリ県知事のメヴジュト・ビリジ氏が「ヤズジュオールは生きている」と発言した際、自分が「確かでない情報」をビリジ知事へ伝えてしまったと語っていた。

(注)下記記事参照
http://www.el.tufs.ac.jp/prmeis/html/pc/News20090429_080307.html

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( 翻訳者:杉田直子 )
( 記事ID:16740 )