イスタンブル・スルタンガーズィー区に大規模な動物園建設
2009年06月19日付 Yeni Safak 紙

ガーズィーオスマンパシャから分離して新しい区となったスルタンガーズィの新区長、ジャヒト・アルトゥナイ氏は、威信をかけてすすめるプロジェクトで、スルタンガーズィをトルコだけでなく、世界に知らしめるつもりだと述べた。スルタンガーズィのイメージ問題を解決するために、区にヨーロッパ最大の動物園を作ることを述べたアルトゥナイ氏は、「イスタンブルに来る人は皆、必ずこの動物園を見るためにスルタンガーズィに立ち寄るでしょう」と述べた。

ガーズィーオスマンパシャ区から分離したスルタンガーズィの新区長、ジャヒト・アルトゥナイ氏は、スルタンガーズの威信を高めるプロジェクトについて説明した。アルトゥナイ氏は、ヨーロッパ最大の動物園がスルタンガーズィに建設されるという吉報を伝えた。3000ドニュム(約276万㎡)の土地に建設される動物園により、スルタンガーズィの名は、イスタンブルのみならず、全トルコにとどろくことになると述べたアルトゥナイ氏は、「区のイメージを変えることになるヨーロッパ最大の動物園では、野生動物はそれぞれ本来の自然環境の中でくらすことになる。動物園の来園者らは、彼らがそれまで見たことのない野生動物をここで見ることができるようになります。プロジェクトが完成したとき、イスタンブルを訪れるすべての人々は、スルタンガーズィへ寄ることなしに故郷へ戻ることはありません」と語った。

ジャヒト・アルトゥナイ・スルタンガーズィ区長は、建設予定の動物園に関してイスタンブル広域市から援助の確約を得たと述べた。

■秘密の天国が現れるだろう
直面する困難を知りながら、スルタンガーズィ区長職に立候補したと述べたジャヒト・アルトゥナイ氏は、長い間、見いだされてこなかったこの地域の美しさをひとつずつ明らかにさせていくと述べた。アリベイキョイ貯水池の景色をイスタンブルの人々が享受するように、できる限りのことをすると述べたアルトゥナイ氏は、次のように語った。「アリベイキョイ貯水池の飽きることのない景色は、イスタンブルの人々を夢中にさせるでしょう。ピエールロティから金角湾を眺めるということもあるが、ガーズィ地区からアリベイキョイ貯水池の美しさを眺めることは、それと同じことになるでしょう。我々のプロジェクトに関し、İSKİ(イスタンブル水道局)と森林省からも良い感触を得ています。イスタンブル広域市市長のカーディル・トプバシュ市からも支援を受けています」と述べた。

アルトゥナイ氏は、アリベイキョイ貯水池近辺に、様々なスポーツ活動が行われる施設が建設されると述べた。

■採石場は再検討される
アルトゥナイ区長は、まずは人々の優先的問題を解決しながら、区政の様々な仕事に取り掛かりたいとしている。地域の人々は、区内にある採石場の問題など、非常に深刻な問題に直面しながら生活していると述べたアルトゥナイ氏は、採石場(問題)は必ず再検討されると述べた。「もう、人々にダイナマイトの音で起きるなどということはあってほしくない」と述べたアルトゥナイ氏は、次のように語った。「地域の人々は地震だと言って、夜中に通りにでることから開放されるでしょう。採石場で爆破される強力なダイナマイトは、地域に地震のような影響をもたらしています。観測所は、この爆破を、何度も震度4.3から4.9の地震と記録していたそうです。地域のいくつかのジャーミィの柱には、ダイナマイトの影響でひび割れが起きました。我々はこの問題を必ず解決します。なせなら、人々はこの問題を解決するために我々に投票したのですから。」アルトゥナイ氏は、採石場の所有者との話し合いを続けていると述べ、生産性の低い鉱山を閉鎖し、閉鎖された鉱山の所有者は、生産性の高い鉱山と提携することになると話した。鉱山の所有者が、今日まで一度により多くの石を取り出すだめに、強力なダイナマイトを使ったと述べたアルトゥナイ氏は、「もう爆破されるダイナマイトの威力は弱くなります。爆破音はスルタンガーズィから聞こえなくなるでしょう」と言った。

■トラムはエスキ・エディルネ・アスファルトゥ大通りに移される
ジャヒト・アルトゥナイ区長は、スルタンガーズィの中心を走るトラムが様々な問題の原因となっていると述べ、トラムの線路は交通車両進入禁止となり、トラムもエスキ・エディルネ・アスファルトゥ大通りに移される予定であると語った。トラムの線路に平行する車両道路も問題の原因となっていると述べたアルトゥナイ氏は、「事故を防ぐために鉄条網でトラム(の線路)を囲い込み、200メートル間隔で横断通路を設置しました。人々は400メートルも歩きたくないの、ここを使わないようになりました。車両道路も車両を締め出し、イスティクラル通りのようにします」と言った。

■学校の問題を解決する
アルトゥナイ氏は、スルタンガーズィは現在50万人の人口を抱える村という様相を呈していると述べ、区には文化センターや劇場など一つもないと語った。人口50万の区に、高校が5校、職業学校が1校あると述べたジャヒト・アルトゥナイ氏は、「我々は学校建設を急いでいます。現在、スルタンガーズィで同時に5つの学校建設作業が進んでいます。我が区の学校のクラス平均人数は65人です。県特別局と、ムアッメル・ギュレル知事は、我が区に大きな援助をしています」と述べた。

■目標は2万人に対して一つの診療所
「トルコのどこでも、調べてみるといい、50万人がいて、ただのひとつも公立の病院がない区や郡などない」と語ったアルトゥナイ氏は、区民の健康保健問題を、新しい施設を作るまでは、ほかの施設を借りる方法で解決すると述べた。ガーズィーオスマンパシャにある50床のルトゥフィイェ国立病院が(スルタンガーズィー地区の)診療所として機能していると説明したアルトゥナイ氏は、区に、政府の健康保健の基準である2万人あたり一つの診療所設置をめざし事業を続けていくと述べた。

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( 翻訳者:林奈緒子 )
( 記事ID:16741 )