フォチャで山火事つづく―200軒へ避難勧告
2009年06月22日付 Radikal 紙


イズミルの観光地フォチャ郡のイェニ・フォチャ地区付近で昼頃起こった森林火災は、風の影響で制御できなくなった。火災の影響は200ヘクタールに及んでいる。イェニ・フォチャ地区付近まで迫った火の手のために、200軒の別荘から人々が避難した。

火災は昼頃、フォチャ郡のバーアラス、コズベイリ村と第7ジャンダルマ兵士教育司令部の間の地帯で勢いを増した。周辺地区から駆け付けた森林消防隊は、草地や雑木林に燃え広がる火災を制御できなくなると、周囲の県や郡の消防隊に応援を求めた。飛行機とヘリによる消火活動にもかかわらず、今年の降雨状況が影響し、かなり大きく積まれたほし草が、風の影響も相まって、爆弾のように猛烈に燃えたため、火は消し止められなかった。まもなくそれが松の森に燃え移った。この地のオリーブ畑、雑木林も焼けた。火災の煙はアリアー、メネメン、フォチャ郡からさえも見られた。火は、この前の地方選挙で閉鎖された地方自治体の一つであるイェニ・フォチャの背後の山地から、南西風の影響によって、海に向かって進んだ。風がたびたび方向を変えたことも、消火活動を困難にした。イェニ・フォチャ南側の山の斜面の別荘地に火が迫るや、住民に対し家から避難するようスピーカーで要請された。現地に居住する人々も可能な限り消火活動に参加した。休暇で訪れていた人々はホースで火を消そうと努めた。

200ヘクタールに被害が及んだ
最初の報道によると、被害が200ヘクタールにまで及んだ火災に、空軍から33基のスプリンクラー、5機のパイロット養成学校所属飛行機と2機の水陸両用飛行機の計7機と、4機のヘリが、5つの地域部隊と大勢の兵士が消火を続けている。海に近く、空軍により近くから水を調達することができるにも関わらず、いっこうに消し止めることができなかった。森林地帯のそばに住む多くのオリーブ農家の人々も消火活動に参加したが、火が迫ったイェニ・フォチャの約200軒の人々も避難させられた。継続的にアナウンスが流される一方で、消防士は火が進む方向の最前線で火の延焼に備えている。車両が入り込めない地域にある山荘などが点在する地区では、空からの消火活動が行われている。イズミル県知事のジャーヒト・クラチュ氏と共和人民党(CHP)系のフォチャ市長ギョクハン・デミラー氏も火災地帯を訪れ、消火活動を視察し状況を把握した。消火隊は、午後から、コズベイリ方面の赤松の森のある地域に延焼しないよう全力を尽くした。
一方、現在火災が起きている地域の一部で数年前にも火災が起き、植林されていたことが分かった。現段階で、火災が道端から始まったことから、煙草の吸殻が発端となった可能性があることも指摘されている。

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( 翻訳者:下中菜都子 )
( 記事ID:16766 )