イラン、豚インフルエンザへの厳戒警戒態勢を敷く
2009年06月24日付 Iran 紙

【社会部】イランで初となる豚インフルエンザの症例が観察されたことを受け、国のすべての国境で豚インフルエンザに対する厳戒警戒態勢が敷かれた。

 イラン紙の報告によると、アメリカからイランに入国した16歳の若者に豚インフルエンザの症状が確認されたことで、この患者と接触を持ったすべての人への調査・観察が行われた。現在、患者は快復に向かっている。

 保健省インフルエンザ対策・国境衛生監督局のマフムード・ソルーシュ局長は、このことについて「現在、豚インフルエンザはアジア大陸を含めた世界中で感染が広がっている。それゆえ、インフルエンザの疑いを抱いたらすぐに、検査のために治療施設に通院していただくよう、市民に求める」と語った。

 ソルーシュ博士はさらに、「過去48時間以内に国外にいて、病気への感染が疑われるような症状を持っている人は、可能な限り速やかに、治療を受けるべきである」と付け加えた。

 同局長はまた、国境で患者を選り分け、監視を行うための態勢が本格的に進められていると強調した上で、「これまで海外からの来訪者90名に対して、入国後すぐに国立インフルエンザ研究所での検査を行ったが、そのうち症状が確認されたのはこの1例だけである」と述べた。

 保健省疾病管理センター所長のモハンマド・メフディー・グーヤー博士も、このことについて「豚インフルエンザの感染は、すでに世界中に広がっている。イランも例外ではない」と注意を促す。

 同所長はまた、市民がこの病気について特に心配する必要はないと強調した上で、「吐き気、めまい、熱、頭痛、嘔吐などが、豚インフルエンザの症状である。石けんを使った手洗いを欠かさないこと、他人の顔への接吻を控えること、風邪を引いたときはハンカチを使用すること、そして他人とは最低1.5メートルの距離を保つことなどが、感染を予防するのに大切である」と語った。

 グーヤー所長はさらに、「現在保健チームが国のすべての国境ならびに空港に待機しており、薬も十分な量が備蓄されている」と述べた。

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( 翻訳者:斉藤正道 )
( 記事ID:16818 )