首都での暴動でバスィージ隊員8名が殉教:革命防衛隊司令官が明かす
2009年06月25日付 Iran 紙

〔訳注:記事タイトルには「7名が殉教」とあったが、記事本文には「8名以上」とあったので、タイトルも「8名」に改めた〕

【政治部】革命防衛隊テヘラン州セイエドッ・ショハダー部隊のアリー・ファズリー総司令官は、「暴徒や騒乱者たちへの取り締まりには、一瞬たりとも躊躇しない」と語った。

 アリー・ファズリー革命防衛隊司令官は記者らとの会見で、第10期大統領選挙に85%もの人々が参加したことは、国の安全が保障されていることを示すきわめて重要な指標だとした上で、「85%以上もの高い投票率を記録した国にあっては、外国のいかなる脅威も国民の発展・成長を阻害することはできない」と述べた。

 セイエドッ・ショハダー部隊総司令官はまた、30年間に及ぶイスラーム革命の経験について触れ、「過去30年間、選挙に多くの人々が参加するなど、イスラーム体制が嫉妬を呼ぶほどの大いなる成功を収めそうになると、我が国民に悪意をもつ敵どもはいつも人民の願いを挫折させるべく、陰謀に手を染めてきた。甘美なる成功を苦い失敗へと変えようとしてきた。テヘランで最近発生した暴動は、そういった反逆的陰謀の一例である」と語った。

 同司令官はさらに、バスィージ部隊は反乱グループの特定・殲滅に向けて完璧な準備態勢を敷いているとして、「大儀のためなら命もなげうつ覚悟のバスィージ部隊は、様々な陰謀の発見・無力化に向けて完璧な準備を整えている。彼らは人民の安全確保に全力を傾けており、この聖なる目的のためには、一瞬たりとも動きを止めることはないだろう」と強調した。

 ファズリー司令官はまた、テヘラン市に治安を回復させるために、これまでに8名以上のバスィージ隊員が殉教したことを明らかにした上で、「また最近の騒乱では、暴徒たちの銃器やナイフ・棍棒などによる襲撃によって、約300名の誇り高きバスィージ隊員が負傷した。治療のために、いまだに病院に入院している者もいる」と続けた。

 同司令官はさらに、テヘランにある暴徒たちのアジトが摘発され、彼らが逮捕されたとし、「逮捕者たちの中には、《偽善者たち》〔※反体制組織「人民聖戦士機構」(MKO)のこと〕や外国籍の者たちなど、様々なグループに所属する者たちがいた。捜査の結果、体制の内部破壊を目論む者たちが西洋諸国の政府と結託して、最近の暴動の組織化・マネジメントを行っていたことを示す重要な証拠・資料が見つかっている」と述べた。

 また、最近の暴動で発生した銃撃について質問された同司令官は、次のように答えた。「治安部隊による捜査の結果、テヘランでは特定の標的を狙った銃撃と、これといった標的のない無差別な銃撃の二種類があったことが判明している。テヘランでの事件で殉教したり殺害されたりした人たちの一部は、テロリストによる特定の標的を狙った銃撃で命を落とした。また別の一部は、無差別な銃撃によって殺害された」。

 ファズリー司令官はまた、一部の地域で発生した疑問の多い事件について、これらの事件には反乱グループが関与していたことを明らかにし、「一部の集団がウラに隠れてグループを組織し、〔バスィージ〕人民部隊のフリをして愚かしい行動を起こし、それをバスィージや革命部隊の仕業であるかのように装おうとした。運良く、人民ならびに治安部隊の聡明な対応により、暴動の初期段階でこのような陰謀は無力化され、ことの真実が暴かれた」と述べた。

 同司令官はインタビューの続きで、不穏な動きを察知するやバスィージ駐屯地に通報し、自らバスィージ隊員の服を着て暴徒の鎮圧に向かうことを志願してくれた学生や労働者、自営業者などテヘラン各層の人々に、感謝の意を表明した上で、「治安維持軍やバスィージ部隊、そして市民らの協力と団結によって、テヘラン市民に安全と平穏を取り戻すことができた。テヘラン市内は今後も間違いなく、平穏で安全な状態が続くであろう」と語った。

 同司令官は最後に、「革命の勝利以降過去30年間、様々な場面で目にしてきたように、イスラーム革命という巨木は、反乱の強風にも倒れることなく力強く立ち続けている清き樹である。逆境を好機に変え、有象無象の陰謀に対して国民的な団結・連帯を一層強くしている」と強調した。

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( 翻訳者:斎藤正道 )
( 記事ID:16825 )