ガシュガーヴィー外務報道官「潘基文は選挙の真実を無視している」
2009年06月24日付 E'temad-e Melli 紙

【エッテマーデ・メッリー】イラン外務省報道官は、一極主義的な一部の大国が作り出した否定的な雰囲気の影響によって、イラン大統領選挙の真実を無視する態度を取っているとして、国連事務総長を非難した。

 ハサン・ガシュガーヴィー報道官は、イランの選挙情勢をめぐる潘基文国連事務総長の声明に対して、次のように述べた。「このような態度は、国連事務総長の本分、及び国際法規に明らかに矛盾しており、イラン・イスラーム共和国への明らかな内政干渉である。潘基文氏は、長期にわたって不適切にも他国の内政に干渉し、植民地主義的な態度を採ってきた一部の覇権主義諸国に無意識に追随し、世界の独立諸国に対する自らの世界的信用に傷を付けた」。

 さらに同報道官は、「国連事務総長には、先の選挙に85%の国民が参加したこと——それは、イラン・イスラーム共和国には大きな民主主義的可能性があることを示すものであり、我が国にとって栄誉である——を尊重し、独立した意見を保持することで、国連事務総長の立場・威信を守ることを期待する」とも語った。

 国連事務総長は月曜日、声明を発表し、イラン当局に対してイラン市民の政治的権利及び公民権、特に表現の自由や集会の自由を尊重するよう要請した。またイラン政府に対して、イランの現在の状況を打開するために平和的解決の道を探るよう求めた。

 イランの選挙にたいする反発が続く中、ロシアはイラン大統領選挙に関するあらゆる問題について、内政問題として捉えている旨表明した。

 ロイター通信によると、ロシア外務省は声明の中で「イラン大統領選挙について発表された公式結果によれば、マフムード・アフマディーネジャード大統領がこの選挙の勝者である」と発表した。この声明にはさらに、「われわれは、イランの選挙に関わる全ての問題は、専ら同国の内政問題であると考えている。選挙後に起きた様々な対立は、イラン・イスラーム共和国憲法および同国の法律に完全に則った形で、解決されなければならないと信じている」とある。

〔中略〕

 このような状況の中、EUは月曜日声明を発表し、EU諸国がイラン大統領選挙に干渉しているとするイラン側の抗議について、「根拠がなく受け容れられない」と述べた。

 この声明には、「イランの様々な当局者はEUならびに同加盟諸国に対して、選挙に干渉しているとの非難の声をあげているが、EUはそのような非難には根拠がなく受け容れられないと考える」と述べられている。

 EU諸国はこの声明の中で、イランに対し〔ジャーナリストや政治活動家たちの〕一斉検挙を自重し、マスコミやジャーナリストらへの締め付けを止めるよう求めている。

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( 翻訳者:小澤真理 )
( 記事ID:16835 )