情報相、最近の事件をめぐる秘密について明かす
2009年06月30日付 Jam-e Jam 紙

【政治部】情報相は、「選挙をめぐる反治安計画は、国内外から遠隔操作されていた。この計画は、今年オルディーベヘシュト月[西暦2009年4月下旬〜]からすでに始まっていた」と述べた。

 中央情報局が伝えたところによると、モフセニー=エジェイー情報相は日曜日夜、イラン国営放送の第2チャンネルで放送された特別報道番組に出演し、その中で、敵が今年のオルディーベヘシュト月から、治安の攪乱を狙う計画を2〜3準備していたことを指摘した上で、「多くの爆破テロを仕掛け、組織的な破壊活動を実行することが、選挙前から投票までの時期に敵が企てた最も重要な計画の一つであった」と述べた。

 情報相は、「これは人々が選挙に参加する際のモチベーションや熱気を下げるために、敵が組織した行動である」と指摘した上で、次のように加えた。「われわれ情報省は〔‥‥〕、特に破壊活動に関して入手した手がかりをもとに、ただちに第一のグループを特定した。このグループは、2年前にシーラーズのホセイニーイェ〔第三代イマーム・ホセインにまつわる行事を行う宗教施設〕で爆破事件を起こし、多くの人々を殺傷した《王制協会》という集団に属しているグループであった」。

 情報相はまた、シオニストたちは常に〔イラン〕国内のテロ集団を支援してきたと指摘した上で、次のように述べた。「王制協会は財政面や装備面、そして爆破物を製造するための便宜面で、シオニズム体制から支援を受けていた。情報省による適切な措置によって、同協会の構成員らの身元はすでに確認済みだ」。

 モフセニー=エジェイー情報相は、テロや脅迫を行うグループは選挙までの間に、イラン国内各地で相次いで一連の爆破事件を実行しようと計画していたと指摘した上で、「こうした爆破計画のなかには、いつも人でごった返している〔テヘランの〕ホセイニーイェ・エルシャードとナールマク・モスクの二箇所で計画されたものも含まれていた。この陰謀はタイミング良く露見し、頓挫した」と述べた。

 情報相は、世界の抑圧主義諸国によって組織化されたグループの一部は選挙活動団体にもぐり込み、選挙に立候補した候補者たちに危害を加えることを企んだと指摘した上で、次のように続けた。「自らをキャッルービー氏の支持者であることを公言し、ムーサヴィー氏の選挙プログラム実施会場で複数の爆弾を同時多発的に爆発させることを企んだグループもあった。このグループの構成員たちは適切な措置によって身元が特定され、逮捕された」。

 モフセニー=エジェイー情報相はまた、「このグループはムーサヴィー氏とキャッルービー氏を〔自らの同志として〕認めていたわけではなく、ただ自らの不純な目標を達成するためだけに、キャッルービー氏の支持者となったにすぎない」と付け加えた。

 情報相はさらに「このグループはミール・ホセイン・ムーサヴィー氏の選挙向けの行事に爆弾を仕掛けることで、まずは選挙を取り巻く状況を不穏なものにし、それから爆破事件の罪を体制に着せようと企んだのだ」と説明した。

〔後略〕

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( 翻訳者:小野彩 )
( 記事ID:16890 )