トルコ貨物船、アデン湾でソマリア沖海賊に拿捕される
2009年07月09日付 Milliyet 紙

 アデン湾を航行中のトルコ貨物船がソマリア沖の海賊に拿捕された。現時点では身代金の要求はなく、当該エリアのNATO指揮下の「ゲディズ」「ガズィアンテプ」小型高速船が貨物船を追跡しているとの情報が明かされた。

 ソマリア沖の海賊はアデン湾上でトルコ国旗を掲げた「ホライゾン1」という名前の貨物船を拿捕した。23名のクルーが乗った貨物船に、何人の海賊が乗り込んだか、また銃を持っているか否かについては情報が錯そうしている。身代金はまだ要求されていず、当該エリアで海賊対策を担当しているNATO指揮下の「TCGゲディズ高速船」「TCGガズィアンテプ高速船」が「ホライゾン1」を追跡していると発表された。

 サウジアラビアで32,000トンの硫化物を積み込み、7月30日にヨルダンを出発した「ホライゾン1」に、昨日の8時15分頃に6名の海賊が乗ったボートが近づいた。デッキに乗り込んだ海賊は、ムスタファ・ウルソイ船長と交渉を始める一方、船から緊急救助が求められた。当該エリアのNATO指揮下のトルコ海軍所属の「TCGゲディズ高速船」が貨物船を追跡した。

 ホライゾン海運の責任者であるオメル・オズギュル氏は、「ウルソイ船長とは接触できなかったが、副船長とは携帯電話を介して話ができた。船には3名の海賊がいて、平静を保っていることを我々に伝えてくれた。また、海運事務次官も関心を寄せている。船はルートを外れてはおらず、船団を組んで進んでいるためスピードダウンが現在のところ問題となっている。ゲディズ高速船によって監視されている。クルーの状態も良く、心配されるような状況ではない。海賊からも今のところ何の要求も出されていない。」と述べた。

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( 翻訳者:永井ひとみ )
( 記事ID:16915 )