イラク当局、故フセイン大統領の墓参りを禁止
2009年07月07日付 al-Quds al-Arabi紙

■ マーリキー首相、訪問者増加のため故サッダーム・フサイン元大統領の墓参りを禁止

2009年07月07日付クドゥス・アラビー紙(イギリス)HP1面

【バグダード:本紙ディヤーウ・サーマッラーイー】

 イラク当局は、故サッダーム・フサイン元大統領の出生地であるティクリート市南のアウジャ村にある、彼の墓への訪問を禁ずる命令を出した。

 声明の内容は以下の通り。「内閣官房は教育省、サラーフッディーン県、県議会に対し、故サッダーム・フサイン元大統領の墓参りの禁止に必要な措置を講じるよう指示を出した」。

 また官房メディアセンターは担当筋の発言をこう引用している。「ティクリートのとある学校の一部の女生徒たちが前述の墓にお参りをしたという事件の再発を避けるために、この指示が出されたものである」。

 他方、サラーフッディーン県は、この件に関して内閣官房から文書が届いたことを否定している。

故フサイン大統領に任命されて、1977年の設置から数えて第18代目のサラーフッディーン県知事を務めたムッタシャル・サーマッラーイー氏は、「我々は内閣に公式に対応しており、命令があればそれに即した措置を講じる」と語ったが、措置の内容には触れなかった。

 数十人の男女や学校の生徒たちが、故大統領にちなむ記念日に、アウジャ村中心部にある彼の墓で追悼を行うということがこれまでにあり、最近では故大統領の72歳の誕生日にあたる4月28日がそれだった。故大統領の親類に近い情報筋は本紙に対し、約100人のイラク人が毎日国中から故大統領の墓参りにやって来ていると述べた。

 その情報筋は匿名で、「サッダームの体は死んだが私たちの心の中で生きている…私たちは憎しみの感情を広めているわけではない。しかしこのような決定が出されたことで、民主主義の嘘が世界に明らかにされた。今の政府は口を塞ごうとしているだけだ」「子どもたちがろうそくを運び、墓に花輪をそなえ、以前の国歌『二つの大河の地』を歌っただけで、マーリキー首相を怒らせたのだ」と続けた。

 一方で、内閣官房はバグダード市当局に対し、ジュムフーリーヤ橋のアーチ部分に取り付けられている、旧体制とその大統領の賛美につながる内容が書かれた看板を撤去するよう指導した。同様に、国政にかかわった歴代の大臣たち、特に旧体制の大臣の肖像を撤去する必要性を強調した。

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(翻訳者:香取千晴)
(記事ID:16937)